ABCラジオが受賞
2025-07-02 19:22:21

ABCラジオの番組が教養部門で1位!ダウン症の家族と社会の今に迫る

ABCラジオの新たな受賞に沸く大阪


2025年7月2日、朝日放送ラジオ株式会社が制作した「ダウン症で、幸せでした。~10年追いかけて分かった幸福の秘密」が、2025年度日本民間放送連盟賞のラジオ近畿地区審査会で教養番組部門1位を獲得しました。この番組は、今後中央審査会に進むことが決まっており、その結果は9月に発表される予定です。
この番組は、2014年に放送された「ダウン症は不幸ですか」の続編であり、ダウン症のある子どもを育てた家庭や専門家たちの声を集めて、社会の変化やさまざまな課題を掘り下げています。新型出生前診断の広がりに伴って、ダウン症と診断された胎児の中絶が増加している現実に正面から向き合い、家族や当事者の体験を通じて、幸福の本質について再考を促す内容となっています。

番組の出演者と特集内容


この番組は、様々な家族のストーリーを紹介しています。日本ダウン症協会代表理事の玉井浩氏、そして書籍『ダウン症で、幸せでした。』の著者である姫路まさのり氏が出演。また、当時2歳だった佑哉君の成長を語る松原家や、リサイクルショップで働く喜井晶子さん、さらにダウン症の長女を亡くした梶原家の物語も取り上げられています。
出演者たちは、ダウン症の子どもが家庭にもたらす笑顔や学び、そして「共に生きる」という価値を力強く語ります。その一方で、進行する医療技術が家族に「命の選別」という厳しい現実を突きつける中で、命の意味についても考えさせられる内容です。

家族と幸福の再考


番組は、家族や当事者の意見を通じて「家族とは何か」「幸福とは何か」をリスナーに問いかけます。多様な視点からの意見は、聞く人々に深い感動と考えるきっかけを提供します。その中でも特に印象的なのは、全ての出演者が口にした「ダウン症で、幸せでした」という言葉。このメッセージが番組の核であり、より良い社会への願いが込められています。

日本民間放送連盟賞の意義


日本民間放送連盟賞は、質の高い番組制作を促進し、放送が持つ社会的な責任を果たすための枠組みとして1953年に設立されました。この賞によって、放送業界全体の発展や社会貢献への意識が高まることが期待されています。
ABCラジオのこの番組が受けた高い評価は、ダウン症に対する理解と社会の意識向上につながることでしょう。また、番組が描く家族の物語は、リスナーにとっても身近なテーマであり、多くの共感を呼ぶことが予想されます。
今後の中央審査会での結果発表が待たれる中、ABCラジオの取り組みは大阪の地域社会においても大きな意義を持つことでしょう。


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