世界初!リブレット形状塗膜で国際線運航が実現する航空機の未来
日本航空株式会社(JAL)が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、そしてオーウエル株式会社と共同で、航空機の未来を切り拓く革新的な技術を導入しました。これまでの常識を覆すこの取り組みは、地域の空の旅をも一新する可能性を秘めています。
リブレット形状塗膜とは?
この新技術「リブレット形状塗膜」は、航空機の機体外板に施される特殊な塗膜のことで、サメの肌にヒントを得た微細な溝構造が特徴です。この塗膜が空気抵抗を減少させることで、航空機の燃費向上を図ることができるのです。実際には、塗膜が軽量で、耐久性の向上も期待されており、航空機の運航において多くのメリットをもたらすことが予想されています。
国際線へのパイロットプログラム
2025年1月中旬、日本航空はボーイング787-9型機(JA868J)に初めてこのリブレット形状塗膜を施した機体を国際線として運航する計画があります。これにより、長距離飛行する航空機でも、さらに効率的な燃費が実現されることでしょう。また、運航している間、年間119トンの燃料消費を削減し、同時に約381トンのCO2排出を減らすことができるとされています。これは、スギ約27,000本の年間CO2吸収量に匹敵します。
進化するパートナーシップ:JAL、JAXA、オーウエル
日本航空、JAXA、オーウエルのパートナーシップは、航空機の脱炭素化を推進するために結成されました。特にJAXAによる風洞試験や数値解析によって、リブレット塗膜の効果が立証され、この塗膜施工の新たなシステムが開発されています。この共同開発により、国際線機材の上部にも広く塗膜を施し、燃費改善の検証を進めることができるようになりました。これにより、さらなる航空機の環境に配慮した運航が実現される期待が高まります。
未来を見据えた持続可能な航空機運航
今後、三者はリブレット塗膜の耐久性、美観性、燃費改善効果のさらなる検証を進めます。また、施工範囲の拡大を目指し、持続可能な航空機運航を実現するための取り組みを継続していく方針です。
この新たな試みは、大阪エリアの皆さまにとっても大きな関心の的になるでしょう。大阪を拠点にするオーウエルがこのプロジェクトに参画しているため、地域経済への影響も見逃せません。これから航空業界がどのように変わっていくのか、目が離せません。
この取り組みが、温暖化対策や持続可能な社会づくりに向けた一助となることを期待しています。今後も、地域に根ざした情報を発信し、航空の未来を見守っていきたいと思います。