希少なミニカバがアドベンチャーワールドに仲間入り
和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドが、新たにミニカバのメス「テンテン」を迎え入れることが決定しました。この動物は、2025年4月7日に大阪府吹田市のニフレルからやってきます。約4年ぶりにミニカバの飼育を再開するこのプロジェクトは、種の保存と遺伝的多様性の維持を目的としています。
ミニカバ「テンテン」について
「テンテン」は3歳で、2021年6月18日にニフレルで誕生しました。この動物はIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにて絶滅危惧種に指定される希少な存在で、日本国内ではわずか13頭が飼育されています。アドベンチャーワールドでの公開日は未定ですが、公式HPやSNSでの告知を皆様お待ちください。
日本のミニカバ事情
日本には5つの施設で合計13頭のミニカバが飼育されています。アドベンチャーワールドは、その中心と見られる存在として、来る「テンテン」の魅力を存分に発信し、訪問者に新しい発見を提供する期待がかかっています。その一方で、ミニカバは野生での生息域の減少や乱獲などにより生態系が危機的な状況にあるため、今後の保護活動も重要視されています。
ミニカバの基本情報
ミニカバは西アフリカの森林や沼地に生息する小型種で、学名は
Choeropsis liberiensis、英名では「Pygmy Hippopotamus」と呼ばれます。体長は約1.7m、体重は270kgに達することがあり、特に単独生活を好む夜行性の動物です。また、食性は草や木の葉、果物と多岐にわたります。
生息数や繁殖
絶滅の危機に瀕しているミニカバは、野生での生息数が2000〜2500頭と推定されています。特にナイジェリアなどの地域では絶滅したとも言われ、今後の繁殖活動や保護が求められています。性成熟の時期は3〜5歳、妊娠期間は約半年となっており、繁殖の成功にも期待が寄せられています。
アドベンチャーワールドの取り組み
アドベンチャーワールドは「こころにスマイル 未来創造パーク」というテーマのもと、すべての生命に幸せが満ちる未来を描いています。動物たちの命をつなぎ、自然や資源を循環するシステムを構築することで、持続可能な社会の実現を目指しています。
SDGsへの参加
このような取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)とも密接に関わっており、アドベンチャーワールドは2030年を視野に入れ、地球環境の保全や動物保護に努めています。国際的な目標であるSDGsに参加することで、社会全体の問題解決に貢献することが期待されています。
まとめ
「テンテン」の仲間入りは、単なる新たなエンターテインメントではなく、ミニカバという希少種の保護を促し、さらには訪れる人々に動物たちの魅力を再認識させる機会にもなります。皆さんもぜひアドベンチャーワールドでの未来の「テンテン」を楽しみにしておきましょう。