TCBの奥村医師、糸リフト施術後の不満要因を分析した論文を発表
2025年10月、TCB東京中央美容外科の奥村公貴医師が発表した論文が、国際美容外科学術誌「Plastic & Reconstructive Surgery-Global Open」に掲載されました。この研究では、全国1,500例のデータを基に、ポリジオキサノン(PDO)糸リフト施工後の患者が抱える「不満」の要因について明らかにされています。
糸リフト施術とは
ポリジオキサノン糸リフトは、比較的低い侵襲で顔を若返らせることができる方法として広く知られています。これまで多くの研究が手技的結果や合併症について報告していますが、術後の不満についての大規模な調査はあまり行われてきませんでした。今回の研究は、その不足した部分に光を当てる試みです。
研究の目的
この研究の主な目的は、PDO糸リフト施術後における患者の不満要因を特定することです。患者が抱く不満がどのように発生するのか、年齢や糸の本数といった要因が影響するのかを検討しました。
研究方法
研究では、日本全国の美容外科クリニックで施術を受けた1,500名を対象にデータを収集し、多施設での後ろ向き解析を行いました。患者の「不満」とは、施術後の効果が不十分で再来院した症例を指し、これを基に年齢、性別、糸の本数と不満との関連を分析しました。採用された統計手法は一変量および多変量ロジスティック回帰分析です。
研究結果
その結果、51例(3.4%)の患者が術後に不満を示しました。年齢と糸の本数のいずれもが有意な予測因子であり、具体的には年齢が1.06、糸の本数が1.09と示されました。また、ROC曲線解析から算出された最適カットオフ値は、年齢43歳と糸の本数10本でした。
結論
この研究により、高齢であること、及び多くの糸を使用することがPDO糸リフト後の不満を独立して予測する因子であることが分かりました。これらの知見は、施術前のカウンセリングにおいて年齢や施術に求められるボリュームに応じたアプローチが重要であることを示唆しています。具体的には、患者とのコミュニケーションを通じて現実的な期待値を共有することが求められます。
TCBの取り組み
TCB東京中央美容外科は、日本全国に104院を展開し、患者の「美」を最大限に引き出すためのさまざまな施術を行っています。奥村医師はTCB梅田大阪駅前院の部長として、専門的な知識と技術で多くの患者に寄り添っています。今後も、このような学術研究を通じて、美容外科における知見の深化を目指していくでしょう。
施設情報
TCB梅田大阪駅前院
住所:〒530-0057 大阪府大阪市北区曽根崎2-8-15 K'sスクエアビル 3F
電話予約:0120-197-262
公式サイト
奥村医師は、InstagramやTikTok、YouTubeなどのSNSでも情報発信を行っており、美容に関する最新情報を提供しています。これからもTCBは、患者に寄り添った美容医療を追求し続けます。