能登地域の高校生が音楽の魅力にふれる特別授業
令和6年9月、能登半島で実施された震災復興支援の一環として、音楽出前授業が開催されることが発表されました。このプロジェクトは、防音賃貸マンション「ミュージション」を展開する株式会社リブランによって行われ、石川県内の3校の高校生が参加することになっています。授業は11月18日から21日の間に行われ、地元の生徒たちはプロの音楽家による生演奏を間近で体験する機会を得ることが出来ます。
プロの音楽家による出前授業
今回の出前授業には、津軽三味線とピアノ・トランペットのユニット「MAOSHO」と、東京音楽大学のサクソフォーンカルテット「SAXERUS」が出演します。生徒たちは、音楽家たちから直接楽器の解説を受けたり、一緒に演奏を体験したりすることができます。これにより、音楽の楽しさだけでなく、表現の幅広さや一体感を感じることができるのです。
復興の一環としての音楽体験
この取り組みは、震災で被災した地域の支援を目指しています。NPO法人「緑のカーテン応援団」が推進する「仮設住宅×緑のカーテンプロジェクト in 石川」と連動し、ボランティア活動に参加した生徒たちが音楽授業にも携わる形となっています。彼らは仮設住宅での作業を通じて地域の人々との交流を深め、支援の輪を広げてきました。今回の音楽授業を通じて、さらに多くのつながりを生むことが期待されています。
学校からの期待の声
各高校からは、音楽授業への期待の声が聞かれています。石川県立穴水高等学校の校長は、「本校の生徒たちが仮設住宅でボランティア活動を行ったことが、今回の音楽授業につながりました」と語り、地域の生徒たちに本格的な芸術体験の機会を提供できることへの喜びを表現しました。
また、石川県立七尾高等学校の校長は、「元気な高校生との交流が、地域の方々の心に元気を与える」という言葉を糧に、このプロジェクトを通じて、被災した生徒たちに新たな力を与えることへの感謝の気持ちを示しました。さらに、石川県立能登高等学校の校長は、地元の伝統文化と音楽の融合が、生徒たちにとって貴重な経験となることを期待しています。
実施日程とアーティスト概要
- - 石川県立穴水高等学校:11月18日
- - 石川県立能登高等学校:11月20日
- - 石川県立七尾高等学校:11月21日
出演アーティスト
- - MAOSHO(マオショウ):国際的に評価される津軽三味線と現代音楽の融合をテーマに活動するユニット。音楽文化の普及に肩入れしています。
- - SAXERUS(サクゼラス):東京音楽大学の学生を中心としたサクソフォーンカルテットで、多様な音楽スタイルを楽しむパフォーマンスを特徴としています。
今回の音楽出前授業は、能登の高校生たちに音楽を通じて新たな視野を広げ、地域との結びつきを深める機会となることでしょう。音楽が持つ力の素晴らしさを感じられるこの素敵な授業に、大きな期待が寄せられています。