再エネ観光列車登場
2025-10-28 15:08:15

再生可能エネルギーで走る新観光列車「GRAN 天空」と「特急こうや」

再生可能エネルギーで運行する新観光列車



南海電気鉄道株式会社は2025年度末から、新観光列車「GRAN 天空」を運行することを発表しました。この新たな列車は、難波駅と極楽橋駅を結び、観光列車としての高級感を提供しますが、その背後には再生可能エネルギーの活用という重要な施策があります。

環境への配慮



今回の「GRAN 天空」運行にあたり、南海電鉄は京セラEPAと関西電力との間で、オフサイトコーポレートPPA契約を結びました。これは、特急「こうや」と共に、必要な電力を再生可能エネルギーから調達する取り組みです。具体的には、京セラEPAが設置した兵庫県のため池にフロート型太陽光発電設備を使用し、その電力を南海電鉄に供給します。

このフロート型発電は、森林伐採を行うことなく展開できるため、環境への影響を最小限に抑えることが可能です。また、水面を覆うことで、藻の異常発生や水の蒸発を防ぐ効果も期待されています。

脱炭素社会の実現へ向けた取り組み



南海電鉄は「南海グループ環境ビジョン2030」に基づき、脱炭素社会を目指す中で「GRAN 天空」の導入を進めています。この取り組みにより、年間約1,100トンのCO2排出削減が見込まれ、一般家庭約450世帯分のCO2排出を相当する効果が期待されています。これは、2021年から導入した高野山ケーブルカーの再エネ運行や、2024年の特急ラピートの再エネ走行に続く大きな一歩です。

今後も、南海グループでは様々な環境への施策を実施し、カーボンフリー化を進めていきます。例えば、通天閣やなんばパークスにおいては、すでに再生可能エネルギー100%の導入が進められており、これには南海小峰台太陽光発電所での発電も寄与しています。

地域と環境への貢献



「GRAN 天空」が予定通り登場すれば、大阪からの観光地へのアクセスがより快適になるだけでなく、地元の環境意識の向上にも繋がります。多くの観光客がこの新しい列車を利用することで、南海電鉄と地域社会の再生可能エネルギー推進の取り組みが広がることが期待されます。

まとめ



再生可能エネルギーを利用した「GRAN 天空」の運行は、環境への配慮がある観光の形を示すものです。今後、南海電鉄がどのように地球温暖化対策を進めていくのか、私たちも注目していきたいところです。新たな観光列車の導入が、利用者にとっても環境に優しい選択肢となることを願っています。


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