成瀬は天下を取りにいく
2025-09-16 15:50:58

本屋大賞受賞作を舞台化!朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』が開催

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』 レポート



公演概要


2025年9月中旬、東京で行われた朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』。シリーズの累計150万部を突破し、本屋大賞を受賞した同名の小説を基にしています。物語の主人公、女子高生・成瀬あかりが、自分の決意を貫いて成長していく様子が描かれ、特に親友の島崎との笑いと友情のエピソードが印象的です。この公演は最新作を含む三部作の1作目に焦点を当て、原作のエッセンスを忠実に取り入れています。

初日公演のハイライト


9月13日の初日、大勢の観客が集まり、明るいエネルギーが舞台全体を包みました。成瀬、島崎、西浦の3人による実在感抜群の演技が披露され、観客は彼らの感情の波に引き込まれました。

成瀬を演じた岩田陽葵さんは、やる気あふれるエネルギーを表現し、観客の心を惹きつけました。特に感情が高まる瞬間では、その声のトーンや速度の変化が心に響き、観客を惹きつける力がありました。彼女の表現には、内面的な不器用さや優しさもあり、観客が共感を抱く要因となりました。

紡木吏佐さんが演じる島崎では、成瀬との掛け合いが生み出す自然な笑いや温かみが際立ち、コミュニケーションの重要性を感じさせる素敵な瞬間がたくさんありました。そして梅田修一朗さん演じる西浦は、朴訥な魅力で成瀬への理解を深化させ、心に残る存在感を持ちました。

アフタートークでの反響


公演の後に行われたアフタートークでは、出演者たちが収穫の多い演出について語り合い、「朗読劇の即興性」や「呼吸を合わせることの意義」など、貴重な経験をシェアしました。この中で、演出家の野坂実さんは、同じ台本であっても日ごとのパフォーマンスに違いが生まれる特性を強調し、「声だけで物語を立ち上げる」ことの可能性について触れました。

次なる公演の期待


9月14日、15日にも異なるキャストによる公演が続き、各々が成瀬や島崎をどのように演じるのかに注目が集まりました。特に、安済知佳さん、諏訪ななかさん、今井文也さんらのパフォーマンスは、原作の持つエッセンスを忠実に再現しつつ、独自の解釈を加えた魅力的なものでした。最終日のパフォーマンスでは、演劇的な臨場感が強調され、声の表現を身体性を通じて強く感じることができました。

演出の巧妙さ


演出の野坂実さんは、「声だけで世界を作る」ことのクオリティを高め、舞台上のキャラクターの中学と高校の友情を対比しながら、彼らの成長を繊細に描きました。その結果、友情の深まりや、独自の家族的親密さが舞台に漂い、多くの観客に感動を与えました。

終幕に寄せて


本公演は日替わりキャストが独自の解釈で演じたことで、一層読み応えのあるものとなりました。観客からは「何度でも観たい」との声が聞かれ、この朗読劇が多層的な物語を丁寧に描くことに成功したことを証明しました。発表後も公式HPやX(旧Twitter)での情報発信が続くため、次回の舞台も楽しみになりそうです。


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