映画館で楽しむ『シンデレラ』
進化し続けるバレエ作品の中でも、特に多くの人々に愛され続けているのが、ロイヤル・バレエの『シンデレラ』です。2024年2月21日から2月27日まで、TOHOシネマズでの1週間限定公開が決まりました。今回は、小さな夢と大きな希望が交錯するバレエ作品『シンデレラ』の魅力と、道化役を演じる日本人ダンサー五十嵐大地のインタビューを通じて、その深い世界を探ります。
ロイヤル・バレエの名作『シンデレラ』
『シンデレラ』は、1948年に初演されて以来、数多くのバレエ団によって再演されてきました。この作品はフレデリック・アシュトンによって振り付けられ、全幕バレエの先駆けと言われています。特にアシュトンの独自のスタイルが見られる作品であり、20世紀の英国バレエにおける重要な作品とされています。今期は新たに『英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ2024/25』として、全10作品が上映される中、その中核をなす作品と位置づけられています。
五十嵐大地のインタビュー
道化役を演じる五十嵐大地は、2020年にロイヤル・バレエに加入し、すでに印象的なパフォーマンスを展開しています。彼の演技力と圧倒的な跳躍力は観客から大きな称賛を受けており、今回は映画を通じてその魅力がより多くの人々に届けられます。
五十嵐は今回の役柄について、「前回の上演でも道化の役を務めたため、これまでの経験を生かして、自信を持って演じることができた」と語ります。特に彼の噴出するエネルギーや、観客とのインタラクションが重要だと考えており、この役を通じて作品のストーリーを観客に伝えることを重視しています。
実力派ダンサーたちの活躍
『シンデレラ』には、五十嵐だけでなく、実力派の日本人ダンサーたちが多数出演しています。シンデレラを演じる金子扶生や、舞踏会のシーンで情感豊かな演技を披露する佐々木万璃子などそれぞれのキャラクターが、舞台上で個性的な存在感を放っています。そのダンスの一つ一つが、観る人を物語の中へと引き込む重要な要素となっています。
さらに五十嵐自身の意気込みとして、「ダンスだけでなく、ストーリーや他のキャラクターとの関係性をどう表現するかが大切」との言葉。この姿勢が、彼の演技を一段と素晴らしいものにしているのです。舞踏会のシーンでは、彼が演じる道化が王子とどのように絡み合い、ストーリーをリードしていくのか、その点も見逃せません。
前回の成功を超える期待
これまでの上映回数では『シンデレラ』が最も多くの観客を動員したことがあり、五十嵐も「もっと多くの方に観てもらいたい」との思いを強く持っています。彼のワクワク感を募らせる舞台の魅力は、劇場での視覚と聴覚の体験を通じてより一層楽しめることでしょう。
まとめ
映画館で体験できる『シンデレラ』は、単なるバレエの鑑賞ではなく、心温まる物語を視覚的にも味わえる貴重な機会です。五十嵐大地の素晴らしい道化役を通じて、多くの人々が物語の感動を共に感じられるでしょう。ぜひ、大スクリーンでのそのパフォーマンスをお楽しみください!