ペットと共に備える防災対策
近年、自然災害が頻発する中で、ペットを飼っている方々の間でも防災対策が重視されています。アイペット損害保険株式会社が行った2026年度版「ペットのための防災対策に関する調査」では、飼い主たちの実態が明らかになりました。
調査の背景と目的
2026年は、東日本大震災から15年という節目の年にあたります。この機会に、ペットを飼う人々が防災対策を改めて考えることが重要です。そのため、アイペット損保はペット防災に関する情報を広く提供し、飼い主が自分のペットを守れるように支援していく姿勢を示しています。
調査結果の概要
調査対象は、犬や猫を飼っている1,000名。その結果、ペット防災対策を「かなりしている」「している」と答えたのはわずか20.2%。さらに、避難所の受入れ体制について知らない飼育者は88.4%もいることが判明しました。このことは、有事の際の備えがいかに不足しているかを示しています。
また、人とペットに関する災害対策ガイドラインや同行避難の原則について知らない人が約9割という結果も、周知が進んでいない現状を反映しています。この背景には、避難所にペットが受け入れられない可能性が高いと感じている飼い主が多いことが影響しています。実際、44.6%の人々が同行避難をしない理由として挙げています。
避難生活に対する不安
調査によると、避難所での最大の心配事は「他人や他のペットとのトラブル」で55.7%。次に「慣れない場所でのトイレ」に対して51.9%が不安を感じていることもわかりました。これらの心配事は、ペットのストレスや健康を考慮する上でも大変重要な課題となります。
情報の入手先と連携
多くの飼い主がペット防災に関する情報を自治体から得られることを望んでおり、その割合は過半数にのぼります。また、動物病院の獣医師やマスコミ、SNSからの情報提供も重要視されています。信頼できる公的機関を通じた情報発信と、飼い主が日常的に利用する様々な経路との連携が求められています。
マイクロチップの重要性
さらに、災害時の迷子対策としてのマイクロチップ装着率は28.7%と、全体の約3割にとどまっています。動物愛護の観点からも、ペットを守るためにはマイクロチップの裝着が不可欠です。
今後の取り組み
アイペット損保では、2023年に開始した「ペットの防災」サイトを3月中旬に全面リニューアルします。この新サイトでは、基礎的な防災知識に加え、実際の被災状況に応じた避難方法や必ず準備しておくべき物資の量もシミュレーションできる機能を搭載予定です。また、多くの飼い主が提案した実践例なども紹介し、実際の対応をより具体的に提示していきます。
まとめ
これらの調査結果をもとに、ペットを飼う皆さんが自らの備えを見直し、防災意識を高めるきっかけとなれることを願っています。災害はいつ起こるか分かりません。平時からの備えが、いざという時に愛するペットを守るために必ず役立ちます。アイペット損保は、今後とも「ペットの防災」の普及に努めてまいります。さらに詳細な情報や取り組みは、公式サイトでご確認ください。