大正生まれの人々の人生を受け継ぐプロジェクト「大正の人」
2018年に『明治の人』を出版した株式会社夢ふぉとが、新たに「大正の人」というプロジェクトを始動しました。このプロジェクトは、2025年に最年少でも100歳を迎える大正生まれの方々の人生物語を収集し、後世へと伝えようとするものです。現代社会において、超高齢化が進む中で彼らの生の言葉を記録し、その知恵を共有することが目指されています。
プロジェクトの原点:祖母からの教え
この新たな取り組みは、林さゆり代表の祖母への思いから始まりました。彼女が生前、口にしていた「ありがたい」「もったいない」という言葉や、家族の大切さを教えてくれた自身の経験が、プロジェクトの大きな動機となっています。祖母の言葉は、多くの人々に深く響き、戦争や混乱の中で生き抜いた人々の声を記録することの重要性を感じさせました。
大正生まれの知恵を未来へ
「大正の人」プロジェクトは、以下の2つの意義を掲げています。第一に、長い人生を送ってきた彼らの貴重な経験や知恵をしっかりと記録し、高齢者が希望を持ち続けるための手助けをすることです。第二には、世代間の分断が進む現代社会において、家族や若い世代をつなげる架け橋の役割を果たすことです。このプロジェクトを通じて、若い世代が自分たちの祖父母や曾祖父母の物語を知り、家族の絆を再認識するきっかけを作ることが目的です。
生の言葉を聴くチャンス
2025年には多くの大正生まれの方々が100歳を迎えるため、「生の言葉」を聞くことができる時間は限られています。「今、聴かなきゃ、もう聴けない。」という意識のもと、全国各地を巡り、彼らの貴重な生き様を記録していく準備が整いました。この活動を通じて、家族や地域のつながりを深められることを願っています。
未来のための対話の場
このプロジェクトは単なる歴史的記録に留まらず、家族間での会話を促進するきっかけにもなります。「ひいおじいちゃんに話を聴きに行こう」「おばあちゃんに連絡してみよう」といった声が、家族の絆を再び結び直す力になると信じています。初めて“感謝”の気持ちを伝えることで、さまざまな世代が繋がる未来が生まれます。
ご協力をお願いしたい皆さまへ
現在、株式会社夢ふぉとは、大正生まれの方々からの取材協力を積極的に呼びかけています。ご家族や近隣の方に大正生まれの方がいる場合、ぜひご一報ください。取材は丁寧に、心を込めて行います。
先代の物語を知る機会
また、敬老の日には「子ども作文&パネルコンテスト」を開催しており、過去数回の開催において、参加者の多くが自分の家族の物語を知らないことが分かりました。2025年には第4回の開催を予定しており、ぜひ取材にお越しいただければと思います。参加することで、子どもたちが自分の祖先のストーリーを知る第一歩となります。
お問い合わせ
本プロジェクトに関心を持たれた方は、お気軽にご連絡ください。高齢者の知恵や経験を将来へ繋げるこの試みに、ぜひご協力をお願いいたします。株式会社夢ふぉとは、家族の物語を知るためのさまざまな取り組みを行っております。