TheNewGateの挑戦:越境EC市場の新展開
株式会社TheNewGateは、越境EC市場の拡大に対して、新たな一歩を踏み出しました。群馬県に本社を構える同社は、シンガポールに現地法人を設立し、さらには現地に倉庫を開設することを発表しました。この進出により、越境ECに取り組む事業者への支援体制を強化し、商品の現地保管・発送が可能になります。これにより、「日本の良いものを、より速く、よりスムーズに世界へ届ける」新たな環境を整える考えです。
越境ECの市場課題
越境ECが世界的に成長を続ける中、小規模な事業者にとっては依然として数多くの障壁が存在します。特に、配送後のキャンセル問題がその一つです。商品を海外に発送した後にキャンセルが発生すると、国際送料や関税、返送手数料が企業に重くのしかかり、多くの事業者が「返送するより現地で手放す」選択を余儀なくされるのが実情です。そこで、現地での保管という解決策が重要になってきます。
これまでの取り組み
TheNewGateは、パートナーシップを通じて越境ECのサポートを行ってきました。自社開発のSaaSツール「makevi」や、学び合いのコミュニティ「makevillage」を通じて、多くの事業者を支えています。また、2025年10月にはShopeeからの公式出店支援パートナーとして認定され、その実績を確かなものとしています。前述の問題を解決するためには、現地法人の設立が不可欠であり、シンガポールに現地法人「TheNewGate Asia Pacific Pte. Ltd.」を設立、現地の倉庫も併設しました。
現地法人の概要
TheNewGate Asia Pacificは、シンガポールのアジアスクエアタワーに位置し、越境EC事業者向けのサービスを提供するために設立されました。主な内容には、越境ECコンサルタントやローカライズSaaS「makevi global」、現地在庫型フルフィルメント「LFF」、返品・キャンセル品の現地再販などがあげられます。これはあくまで第一歩であり、サービスのラインアップは今後も増えていく予定です。
現地倉庫の新しいビジネスモデル
この現地倉庫の設立により、従来の越境ECにはない新しいビジネスモデルが形成されます。具体的には、以下のような特徴があります。
1.
小ロット対応: 事業者が大量在庫を抱えなくても、少量から越境ECに挑戦できる環境を整えます。
2.
キャンセル品の現地保管: 配送後にキャンセルされた商品を現地で保管する仕組みを構築し、返送コストの負担を軽減します。
3.
発送スピードの向上: シンガポールの現地倉庫から直接発送することで、配送のリードタイムを短縮します。
4.
販売後の伴走: 販売後も継続したサポートを行い、安心して海外販売に取り組めるような体制を構築します。
未来に向けての展望
今後、TheNewGateは自社製品の運用を通じて現地倉庫の体制を整え、さらにShopeeとの連携を強化し、支援の対象を広げていく方針を示しています。具体的には、まずは「market vista」を利用する事業者に向けて、その後はサービス利用の有無にかかわらず、あらゆる越境ECに挑戦する事業者にサービスを提供する予定です。
地方からのグローバル展開
TheNewGateは「世界の常識をデザインする。」という理念のもと、ITと社会の接点で変革を目指しています。各地に20拠点を展開し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や国際展開の支援を通じて、業界の成長に寄与しています。これからも、新たなITインフラを創造し、未来につながる挑戦を続けていくでしょう。
TheNewGateが描く未来のビジョンは、地方から世界へと広がります。越境ECを支える新たな環境の整備は、訪れる多くの事業者にとっての大きな希望となることでしょう。