大阪・関西万博で浮かび上がる塩城市の魅力と未来のビジョン

大阪・関西万博で発信する塩城の魅力

2025年、大阪・関西万博が開催される中、中国の塩城市は特に注目されています。先日、万博の中国パビリオン内で「塩城デー」が開催され、地域の文化や投資環境が世界の観客に披露されました。このイベントは、「江蘇週間」の一環として行われ、無形文化遺産の展示や産業の魅力を伝える多岐にわたるプログラムが用意されました。

投資環境を紹介する「塩城デー」

イベントの中心的な内容である「2025中国・塩城（大阪）投資環境紹介会」には、約60名の日中企業関係者やメディアが参加。塩城市人民政府の唐敬副市長は、参加者に向けて歓迎の挨拶を行った後、今後の経済協力の可能性について話しました。さらに、中国貿促会展示管理部の鄔勝栄氏や大阪の方煒副総領事など、重要な来賓も登壇し、塩城の発展を祝う祝辞を述べました。

塩城市商務局の説明によれば、塩城はグリーン・低炭素な発展を目指しており、多様な投資機会があるとのこと。過去には253件の日本企業による投資プロジェクトが進められており、2024年には地域の総生産（GDP）が約15兆円に達する見込みです。

塩城の文化と自然を体験する

イベントのもう一つの目玉は、観光・文化のPRイベントです。日本の旅行関連団体や航空会社から40名以上が参加し、塩城の美しい自然と文化を体感しました。司会者は、日本の観客にわかりやすい形で塩城の魅力を紹介しました。「黄海森林公園」は東京ドーム1000個分の面積を持ち、壮大な自然を誇ります。

さらに、無形文化遺産のステージでは、民族舞踊「鶴鹿同春」やアクロバット演目「氷上のバレエ」が行われ、観客を魅了しました。演者たちの技術は観客の心をつかみ、大きな拍手を受けました。

国際交流の新たなステージ

大阪府日中友好協会の小西禎一代理会長は、塩城市のエコ保護やグリーン産業の取り組みを称賛し、日中間での経済・文化交流の重要性を訴えました。留学生を通じた交流は、両国の関係をより強固にしていくでしょう。

さらに、無形文化遺産展示では、塩城の特産品であり、磁器彫刻や柳編みといった工芸品が展示され、訪れた人々にその技術の背景が日本語と中国語で説明されました。これを通じて、塩城への訪問を促すメッセージが発信されました。

塩城からの発信

2025年の万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に合わせて、塩城は地域の発展を国際舞台でアピールしています。「塩城デー」を通じて、国際的な認知度を高めると同時に、中日間の実務的な協力の新しいプラットフォームづくりにも寄与しました。

今後、塩城市の代表団は、さらに具体的な活動として、訪日を通じて経済交流を拡大する計画を持っています。塩城の未来へのビジョンは、万博の枠を超え、国際的な舞台でのさらなる飛躍が期待されています。