土居珈琲が手がける新たなコーヒー体験
株式会社土居珈琲(本社:大阪)は、2025年11月18日に新商品『Made By Hand(メイド バイ ハンド)』を発売しました。このドリップバッグ製品は、鮮度を極限まで追求し、焙煎したての香りを逃さずにパッケージングされています。
焙煎の鮮度が失われる現状
コーヒー業界では、焙煎の鮮度が重要であると認識されていますが、現実には効率性を優先するため、大量焙煎や長期在庫が一般的になりました。その結果、店頭に並ぶコーヒーは焙煎から時間が経過し、消費者が「本物の焙煎の香り」を体験できる機会が減少しています。土居珈琲は、創業以来お客様からの注文を受けてから生豆を焙煎し出荷するオンラインモデルを取り入れ、鮮度を守り続けています。
消費スタイルの変化
近年、コーヒーの消費スタイルは急激に変化しています。日本茶が急須からティーバッグへと移行したように、コーヒーも「ペーパードリップ」から「ドリップバッグ」が主流になっています。しかし、従来のドリップバッグは製造過程において焙煎済みコーヒーを外部に委託し、大量ロットで生産されるため、鮮度の低下や長期間の在庫管理が実情です。これでは土居珈琲の理念には合致しません。
手作業によるこだわり
この問題を解決するため、土居珈琲は手作業によるパッケージングを採用しました。焙煎直後の豆を自社工房でスタッフが手作業でドリップバッグに封入することで、香りが逃げる前に鮮度を保ったまま商品化が実現されます。この手間のかかる工程は大量生産を可能にするものではありませんが、鮮度と味わいを最優先に考えた結果、誕生したのが『Made By Hand』です。
“少量・高品質”に込められた思い
日本茶の世界では、小規模な茶園が手仕事で高品質な茶葉を提供しています。土居珈琲も同様に、「少量であるからこそ味わえる価値」を重視しています。『Made By Hand』は、工房で丁寧に手詰めされたため出荷数量に制限があり、手作業での生産性は低いかもしれませんが、その非効率性こそが商品の価値を高める要因となっています。
商品詳細
- - 商品名:Made By Hand(メイド バイ ハンド)
- - 内容量:10g × 6パック
- - 特長:焙煎直後のコーヒーを手作業でパッケージング
- - 発売日:2025年11月18日
- - 販売方法:公式オンラインストアにて
- - URL:土居珈琲公式サイト
代表のコメント
土居陽介代表は、「大量生産の効率性とは異なるアプローチですが、焙煎したての美味しさを届けることに注力した結果、『Made By Hand』が生まれました。手仕事で守る味わいを感じていただけるきっかけになることを願っています」と語ります。
会社概要
- - 社名:株式会社土居珈琲
- - 所在地:大阪府堺市西区浜寺元町4-496-1
- - 設立:1971年
- - 事業内容:コーヒーの製造・販売
- - 会社HP:公式サイト
この新しい試みが、コーヒー文化に新たな風を吹き込むことを期待しています。