関西大学ビジネスデータサイエンス学部とH2Oの新たな連携
2025年4月1日に開設が予定されている関西大学ビジネスデータサイエンス学部(以下BDS学部)は、先日、エイチ・ツー・オー リテイリング(以下H2O)との連携協定を締結しました。この協定を通じて、両者は実社会のデータを活用することで、実践的な教育を行うことを目指しています。
H2Oは、関西一円で「阪急百貨店」や「阪神百貨店」といった店舗を運営し、生活に密着した商品を提供する小売グループです。約230店舗のスーパーマーケットも展開しており、地域経済の活性化に寄与しています。この新たな連携は、H2Oが持つデータ活用のノウハウを学生に伝えることで、データサイエンス教育の強化を図るものとなります。
産学連携の意義
この連携協定の特徴は、PBL(プロジェクト型学習)演習とインターンシップの共同開発です。学生は、H2Oから提供される実データに触れることで、プログラミング技術やチームビルディングのスキルを養うことができます。具体的には、課題を発見し、その解決策を考え、最終的にはH2Oに提案するプレゼンテーションも行う予定です。学生たちは、現場で実際に存在するビジネス上の課題に取り組むことで、より実践的な能力を身に着けることができるでしょう。
また、H2Oにとってもこの協定は、顧客データの解析を通じて生活者理解を深められる機会であることが重要です。百貨店やスーパーマーケットなど、多様な接点から集まる顧客データを用いた実証的な分析を行うことで、データドリブンな経営戦略の強化が期待されます。このように、協定は双方にとって非常に有意義なものといえるでしょう。
BDS学部の未来を見据えて
ビジネスデータサイエンス学部は、データビジネスを活性化し、高度なデータサイエンティストの育成を目指します。H2Oとの協力を経て、他の企業とも積極的に連携していくことで、学部の教育内容をさらに充実させていく予定です。産業界とともにデータサイエンスの発展に貢献し、即戦力となる人材を社会に送り出すことが期待されています。
今後、H2Oとのさらなる連携が進む中で,新たな収益モデルの構築にも寄与する果たしていけるでしょう。
この取り組みは、学生のみならず業界全体にとっても興味深い学校と企業のコラボレーションです。データ活用が今後のビジネスにとってますます重要になる中で、このような教育の場が増えていくことを期待します。