長居公園で開催されたファッションイベント「ナガイコレクション」レポート
2025年6月7日と8日の2日間、大阪市の長居公園で行われたファッションイベント「ナガイコレクション」。このイベントは、フランスの国際展覧会「Futurotextiles 7」に関連した取り組みとして、デザイナーやファッション人材の育成を目的とした大阪文化服装学院(OIF)が中心となって開催されました。
このイベントの目玉は、ファッションショーです。OIFは、スタイリングやコーディネートを学ぶ学生たちによるオープニングアクトで幕を開けました。柴島高校のダンス部「K-jack」が、学生たちが手がけた衣装を身にまとい、息を呑むようなダンスパフォーマンスを繰り広げる光景は、多くの来場者の心をつかみました。
学生たちの情熱が詰まったファッションショー
続いて行われたOIFの学生によるファッションショーでは、スーパーデザイナー学科、ファッション・クリエイター学科、スタイリスト学科の学生たちが新たに構成した作品が次々と紹介されました。これらの作品は、ファッションの新たなトレンドやテーマ性を反映したものであり、観客はその創造性に圧倒される瞬間が多々ありました。
アダプティブファッションの可能性
特に心に残ったのが、アダプティブファッションショーでした。障がいを持つ方々のために設計された作品が披露され、ターゲットユーザーのニーズに応じたデザインが特徴的でした。OIFのファッション・クリエイター学科の学生たちが、プロサッカーチーム「セレッソ大阪」をインスピレーションに、独自のアプローチで制作した作品は、観客に深い感動を与えました。
国際的な展覧会とのコラボレーション
「Futurotextiles 7」は、これまで上海、ミラノ、ドバイといった国際的な舞台で繊維産業の革新を探求してきた展覧会で、その一環として新たに日本での開催が実現しました。長居公園での開催にあたっては、ヤンマーグループが中心となり、オリンピックと重なるタイミングでの参加を企画しました。
これにより、OIFの学生たちはフランス・リール市の文化的背景を基にした最新のファッションに触れる貴重な機会を得ました。この国際交流が、彼らの視野を一層広げる要因となりました。
未来のファッションを担う人材の育成
大阪文化服装学院は、創立78年の歴史を持ち、西日本最大級のファッション専門学校です。直近の取り組みとして、2026年度には校名を「ヴォートレイルファッションアカデミー」に変更し、更なる国際化を目指しています。
このイベントを通じて、ファッションの楽しさと可能性が多くの人々に伝わる、非常に意義深い場となったことは、参加者たちの創造性や情熱の賜物といえるでしょう。今後もOIFが育む人材たちが、世界に羽ばたく姿が楽しみです。