岡山大学のCO₂可視化
2025-12-29 20:00:29

岡山大学が学生と共に挑むCO₂排出量可視化プロジェクトの成果

岡山大学が挑むCO₂排出量の可視化プロジェクト



国立大学法人岡山大学(岡山市北区)は、地域の企業と連携して、CO₂排出量の可視化を目指す「カーボンフットプリント(CFP)算定プロジェクト」を進めています。このプロジェクトは、岡山商工会議所と共同で実施され、学生たちが地域企業の実際の活動を通じて、環境問題への理解を深めることを目的としています。

プロジェクトの概要



2025年11月4日、岡山大学の学生たちは、有限会社東山冷機の工場を訪問し、再生フロンの製造プロセスを学ぶ工場見学を行いました。この見学は、7月に実施されたキックオフ・ワークショップに続く実践の一環であり、社会文化科学学域(経済)の天王寺谷達将准教授のゼミに所属する4人の学生が参加しました。

工場内では、東山冷機の小原章弘代表取締役が、再生フロンの回収から再利用までの詳細なプロセスを説明しました。学生たちは、再生フロンの各工程や機器の仕組み、品質管理の工夫に関する理解を深め、意見交換も活発に行われました。

学生たちの学びと意見



特に重要な学びとなったのは、フロンの「破壊プロセス」と「再生プロセス」の違いです。破壊プロセスではフロンを廃棄処理し、一方で再生プロセスは、フロンを精製して再利用を目指しています。学生たちは、「再生プロセスの方がCO₂削減効果を高めることが先行研究からわかっているが、東山冷機独自の再生プロセスについて算定してみたい」との意見を述べ、今後の分析方針について共有しました。

見学後には、学生たちが得た知識を基にライフサイクルフロー図を作成する作業が開始され、年内のカーボンフットプリント算定完了を目指します。これにより再生フロンの環境負荷低減効果を数値として示し、地域の脱炭素経営に貢献することを目指しています。

未来に向けた連携



工場見学には、両備ホールディングス株式会社および株式会社両備リソラの担当者も参加し、地域内での循環型ビジネスの構築や物流・設備分野との協働可能性について意見交換が行われました。小原代表取締役は、「再生フロンは一般にあまり知られていないが、環境負荷を大幅に減らす重要な技術です。この取り組みを通じて再生フロンの意義を広めたい」と語ります。

このプロジェクトは、昨年度に環境省から採択された「地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」を基盤としており、今後もさらに強化された支援体制のもと、学生や地域企業、支援機関が協力し合い、地域の脱炭素化に向けた挑戦を続けていく方針です。

岡山大学の取り組みに期待



このように、岡山大学は地域に密着した取り組みを進めており、未来に向けた持続可能な社会づくりに貢献することを目指します。ぜひ今後の活動にご期待ください。


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