M-1グランプリ2025王者「たくろう」とAI分析が描く笑いの秘密とは

M-1グランプリ2025王者「たくろう」とAI分析が描く笑いの秘密

大阪で開催される「M-1グランプリ2025」にて、昨年の王者である「たくろう」をはじめとする決勝進出者の話し方が、AIを用いて分析されました。この取り組みは、笑いのメカニズムを明らかにし、ビジネスシーンでのコミュニケーションに役立てる狙いがあります。

話し方トレーニング「kaeka」の背景

私たちは、効果的なコミュニケーションはトレーニングによって向上できると信じています。「kaeka」という話し方トレーニングを通じて、ビジネスパーソンの課題解決に貢献する中で、「笑いを起こしたい」というニーズが多く見られました。特に、新たな発見として、笑いの産出には話し方が大いに関与していることが確認されています。

今回のM-1グランプリを通じて、笑いとコミュニケーション、そして話し方の工夫を身近に感じてもらいたいという思いがあります。この分析結果を活かして、日常の会話やビジネスシーンでの話し方に役立ててほしいと考えています。

AI話し方分析「kaeka score」とは

「kaeka score」とは、AIを使用し話す力を数値化した診断サービスです。この診断を受けることで、自身の強みと課題を把握でき、日々のコミュニケーションを改善する手助けとなります。特に、政治活動やビジネスシーン向けにカスタマイズされたトレーニングも提供しています。

今回の分析では、話し方の「声の高低」「速度」「間」の要素が重点的に取り扱われました。また、双方向での話量の割合などもAIによって抽出され、学びを最大化しています。これにより、どのようにして笑いが生まれるのかが明らかになりました。

コンビ別分析と学び

決勝進出を果たした3組の漫才師について、話の速度、声の高低、間の取り方、などを分析した結果、各コンビの特徴が浮かび上がりました。例えば、「たくろう」の赤木のボケでは、約4秒間の間を取ることで「状況を把握できていないキャラクター」を強調していました。このように話し方の工夫は、漫才だけではなく日常のコミュニケーションにも応用可能です。

会議やプレゼンテーションの場でも、話す速度を調整することで相手の理解を促進し、感情を伝えることができるのです。ゆっくり話すことで、堂々とした印象を与えられ、一方で早口にすることで自分のペースに巻き込むことができます。これらは日常の会話やビジネスシーンで非常に有効なテクニックです。