ラーメン市場進出
2025-12-15 16:06:36

株式会社松屋フーズHD、ラーメン市場への本格進出を加速するため株式会社松富士を子会社化

株式会社松屋フーズホールディングス(以下、松屋フーズHD)は、2023年の国内外食市場の変化を受けて、ラーメン業態へ本格的に進出するために株式会社松富士の全株式を取得し、完全子会社化することを発表しました。これは、外食市場の活性化や消費者ニーズに応じた戦略的な動きといえるでしょう。

株式取得の背景と目的


松屋フーズHDが松富士を子会社化した背景には、消費者の個人消費回復やインバウンド需要の拡大といったポジティブな要因があるものの、原材料費や人件費、エネルギーコストの上昇、さらには為替の変動といった不確実性も抱えていることが挙げられます。とりわけ食品業界では、これらの影響が大きく、市場との競争が激化しています。

このような状況下で、松屋フーズHDは中長期戦略として「マルチブランドの推進」と「収益構造の高度化」を掲げ、ラーメン業態への進出を選択しました。具体的には、関東を拠点としたラーメンチェーンの松富士を傘下に置くことで、業態ポートフォリオを拡充し、企業価値の向上を図る狙いとなります。

松富士の強み


松富士は、全9ブランドからなるラーメン店舗を展開しており、2025年11月末までには120店舗に拡大する計画です。中でも「六厘舎」は東京駅や羽田空港などの重要拠点に展開しており、高い認知度を誇ります。このブランドは、その味や品質の高さから強固な顧客支持を受けており、売上に貢献しています。

松富士の強みは、品質管理を行うセントラルキッチンや多様な店舗フォーマットの展開にあります。それに加え、商品開発力や通信販売の拡充により、顧客にあった商品を提供できる体制を整えています。これにより、未進出エリアへの新規出店も視野に入れられるため、今後の成長が期待されます。

シナジーの創出


松屋フーズHDは、松富士のブランド運営力や商品開発技術を活用し、これまでの新規出店のノウハウ、ロジスティクス、データの活用力等と組み合わせることで、新たなシナジー効果を狙います。この相乗効果によって、両社の強みを最大限に引き出しながら、ラーメン業態における持続的成長と収益性の向上を図ることを目指しています。

具体的な展開プラン


松屋フーズHDは、本年7月に新たにラーメン業態として「松太郎」を立ち上げるなど、ラーメン市場への進出を本格化させています。この新業態の導入は、牛めしやとんかつに続く事業の柱を構築するための重要なステップとなっています。今後も松富士の特性を活かした戦略を推進し、グループ全体の企業価値向上を狙います。

松屋フーズHDの動きは、外食市場のトレンドに対し、柔軟に対応する姿勢を示しており、今後のさらなる展開に目が離せません。


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