ホテル業界に革命をもたらす「IP200H」
最近、ホテル業界で注目されているのが、アイコム株式会社の異色の通信端末「IP200H」です。このデバイスは、従来のトランシーバー、携帯電話、内線電話の機能を1台で兼ね備えており、業務の効率化に貢献しています。特に、インバウンド需要が高まる中で、宿泊客やスタッフとのスムーズなコミュニケーションが求められるホテル業界において、IP200Hの導入が進んでいます。
PHSからの移行の背景
公衆PHSサービスが2023年3月に終了した背景もあり、これまでPHSを利用していたホテルは新たな通信手段を模索せざるを得なくなっています。名古屋マリオットアソシアホテルをはじめとする多くのホテルが、IP200Hを選んでいます。特に大規模なホテルでは、客室数769室という規模の中で、多くのスタッフと顧客との連携が必要です。PHSに代わる新しい通信インフラの整備が急がれています。
IP200Hの特長
アイコムのIP200Hは、以下のような特長があります。
- - 多機能対応: 1台でトランシーバー、携帯電話(外線)、内線電話として利用可。
- - 通信料金の抑制: 内線はホテル内のWi-Fiを使用し、通信料金を抑えることが可能です。
- - 同時通話が可能: ワンプッシュで複数端末に同時通報ができるため、チーム内の情報共有がスムーズに行えます。
- - 短期間での導入: 初期費用を抑え、最短で1日で導入が完了します。これにより、新しい設備投資のハードルが下がります。
トランシーバーの利点
では、なぜスマートフォンではなく「トランシーバー」が選ばれるのでしょうか。スマートフォンは受話の操作が必要ですが、トランシーバーは受信側の操作なしで音声が届き、速報性に優れています。また、音声の送受信に特化しているため、モバイルデバイス管理(MDM)や情報セキュリティの面で、管理負担も軽減されます。これがビジネスにおいて大きなメリットとなります。
ホテルでの導入事例
名古屋マリオットアソシアホテルにおいては、IP200HとPBX(構内電話交換機)を連携させることで、既存の通信インフラを有効に活用しています。従来の約300台のPHSをIP200Hに置き換えることで、無駄なコストを抑えながらも、新たな通信環境を整備しました。さらに、卓上型のIPフォンやWi-Fiトランシーバーも同時に導入され、スタッフ間の円滑なコミュニケーションを実現しています。
アイコムの今後の展望
アイコム株式会社は、IP200Hの販売好調を受けて、「国際ホテル・レストラン・ショー」に出展し、さらなる販促強化を図ります。最新の通信システムを提案し、ホテル業界のニーズに応える取り組みを進めていく予定です。
新たな通信手段としてのIP200Hは、業務運営をより効率的にするだけでなく、ホテル業界全体の生産性向上へも寄与することでしょう。今後のさらなる展開から目が離せません。