根来漆器展
2025-01-03 10:25:25

2025年大阪市立美術館での根来漆器展が魅力満載!

特別展「NEGORO根来 - 赤と黒のうるし」



2025年9月20日から11月9日まで、大阪市立美術館で特別展「NEGORO根来 - 赤と黒のうるし」が開催されます。この展示会では、漆工芸の中でも特に独特な存在である「根来(ねごろ)」を中心に、その美しさと歴史が紹介されます。

根来は、黒漆に赤漆を重ねて仕上げられた漆器です。この独特の技法により、使用を繰り返すことで朱漆の下から黒漆が現れ、時間の経過と共に表情が変わっていくのが特長です。そのため、使うほどに愛着が湧くアイテムとして多くの人に親しまれています。

今回の展示では、根来寺で製作された漆器を中心に、そのルーツと発展をさかのぼります。中世の歴史的文脈において、根来漆器はどのように作られ、どのように使われたのかを探ることで、現代の「根来塗」との美の系譜を明らかにしていく予定です。これにより、日本の伝統的な芸術が現在にまでどのように引き継がれているかを感じることができるでしょう。

伝統と現代の融合


展覧会では、特に注目すべき点として、輪花盆が挙げられます。これは、花びらのかたちを象った美しい盆で、中国から伝来した器物の影響を受けています。大型の輪花盆は、歴史ある絵画資料に描かれることも多く、かつての喫茶や宴席での使用が想像されます。その優れた耐久性と使い勝手の良さから、長年にわたって多くの人々に利用されてきました。

その魅力は、ただ見た目の美しさだけではありません。使用を重ねた輪花盆は、朱漆が摩耗していき、その下にある黒漆が露わになります。このような経年変化は、使用の証であり、根来漆器が持つ本来の価値を深める要素でもあります。近現代の茶人たちや美術コレクターたちがその点を評価し、コレクションの対象としていることも、この漆器の魅力と言えるでしょう。

開催概要


この特別展は、月曜日が休館日ですが、祝日には開館し、9月22日には特別に開館します。開館時間は午前9時30分から午後5時までで、入館は午後4時30分まで可能です。また、2025年11月22日からはサントリー美術館に巡回展される予定です。

公式HPでも、詳細な情報が随時アップデートされますので、来館の前には必ず確認してください。チケットの発売日は2025年夏以降に発表されるとのことです。

あなたもこの貴重な機会に、根来漆器が持つ深い魅力を体感し、日本の美を堪能してみてはいかがでしょうか。美術館へのお問合せは、大阪市総合コールセンター(なにわコール)まで。見逃せないイベントが目白押しです!


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 特別展 根来漆器 大阪市立美術館

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。