HYBEが過去最高の第2四半期を達成
2025年8月6日、HYBEは第2四半期の決算を発表し、7,056億ウォン(約750億円)の売上高を記録したと発表しました。これは前年の同時期と比較して10.2%の増加を見せた結果で、前四半期と比べると41%の大幅な上昇となります。営業利益は659億ウォン(約70億円)で、前年同期比29%、前四半期比205%の増加が見られ、営業利益率も7.9%から9.3%へと上昇しました。
この結果を支える要因の一つは、公演部門の好調です。公演売上が1,887億ウォンとなり、前年比31%増を達成しました。HYBE MUSIC GROUPのアーティストによるワールドツアーやファンコンサートが大盛況を収め、約180万人の観客を動員しました。特に、BTSのメンバーJINとJ-HOPEのソロツアーやSEVENTEENの日本ファンミーティング、またTOMORROW X TOGETHERやLE SSERAFIMのワールドツアーなどが成功を収めています。
下半期にはさらに多くのアーティストがツアーを予定しており、公演部門の成長が今後も続くものと期待されています。
アルバム・音源部門の成績
一方で、アルバム・音源部門の売上は2,286億ウォンで、前年同期比8.4%の減少となりました。近年K-POP市場全体でアルバム販売量が減少傾向にある中で、HYBEは安定したパフォーマンスを維持しています。もとより、BTSのJINが発表したミニアルバム『Echo』が「ビルボード200』で3位を記録するなど、アーティストたちの個々の活動が注目を集めています。SEVENTEENのデビュー10周年を祝うアルバム「HAPPY BURSTDAY」は、韓国の上半期アルバムセールス1位に輝き、ENHYPENの新作はダブルミリオンセラーを達成。
さらに、LE SSERAFIMは日本でのシングルがオリコンデイリーチャート1位を獲得し、&TEAMの新作も記録を塗り替えるなど、多くのアーティストが成果を上げています。
グローバル市場での音源成績
HYBEはまた、グローバル市場でも音源成績が著しいものでした。BTSのJINとJ-HOPEが各々発表した新曲が、「ビルボードHot 100」でランクイン。加えて、KATSEYEは新EPの収録曲が英国オフィシャルチャートでも好評を得るなど、幅広い反応を見せています。
その他の収益源とWeverseの成長
HYBEのMD及びライセンス、コンテンツ、ファンクラブからの売上も好調で、2025年第2四半期の間接参加型売上は2,578億ウォンに達しました。この中でMDおよびライセンス部門は前年度比40%増と好成績を収めています。
また、Weverseの月間アクティブユーザー数(MAU)は平均1,090万人で成長を続け、特にBTSメンバー全員が活動を再開した6月には最高の1,200万MAUに達しました。日本の人気アーティストの参加も相次ぎ、Weverseの成長を支えています。
HYBEは「We believe in music」を掲げ、音楽産業のビジネスモデルを改革するグローバルエンターテインメント企業です。2024年には「HYBE 2.0」を発表し、音楽、プラットフォーム、テクノロジーを中心にした新たな事業展開を目指しています。これからもHYBEの動向に目が離せません。