朝ドラ『ブラッサム』のモデル・宇野千代の自伝
NHKの連続テレビ小説『ブラッサム』のモデルとして知られる作家、宇野千代の自伝的著作『宇野千代ちょっと自伝』が2026年9月3日に発売されます。この本は、彼女の人生を振り返る貴重な記録であり、88歳から91歳の宇野千代が語った言葉と70点を超える写真が収められています。自らの故郷である山口県岩国市から始まり、彼女の豊かな人生と成長を振り返る内容が詰まっています。
宇野千代、自伝に込めた想い
宇野千代は、自身の人生を並々ならぬ思い入れで振り返っています。若かりし頃からの冒険、作家デビューまでの道のり、恋愛や結婚、雑誌づくり、さらには着物に対する情熱。その闘志は、ただの作家の枠を超えて、時代を超えて人々に影響を与え続けています。本書を通じて、彼女自身の声が響きわたり、読者は宇野千代の人生のあり方を深く理解することができるでしょう。
「いまが一番幸せ」と語る88歳の宇野千代は、過去の恋愛や苦悩を経た後でも彼女らしい笑顔を忘れない女性です。自伝の執筆を通じて、彼女は自身の弱みや強み、人生観をオープンにしています。特に、格式ある日本のきもの文化に触れながら、その背後にある自らの努力や情熱にも目を向け、読む者に共感を呼び起こすことでしょう。
綿矢りさの特別解説
本書には、人気作家である綿矢りさによる特別解説も収録されています。彼女は、宇野千代の魅力を自らの視点で解説し、読者に新たな視点を提供します。彼女による「宇野千代の瞬間を捉えた素晴らしい写真が詰まっている」との言葉からも、本書の魅力が伝わります。
目次の紹介
本書は、以下のような内容で構成されています。
第一章: 岩国の生家と淡墨の桜
- - 岩国の生家にて
- - 錦帯橋を渡って、ひとり旅立ち
- - 大したものになりたかった
- - 淡墨の桜、見るたびに思いは深く
第二章: 好きなものへ突っ走る、恋
- - 芥川龍之介からのラブレター
- - 梶井基次郎と宇野千代
- - 文士は貧乏があたりまえ
- - 見えないところでよよと泣きました
- - 五十年来、この白粉入れと
- - 東郷はわたしを描いてくれなかった
- - 怖いような美しい魂、青山二郎
- - 神様のような方、小林秀雄さん
- - 北原武夫への贈り物
第三章: わたしの仕事、文学ときもの
- - 仕事のできる場所で生きる
- - わたしは女性雑誌のパイオニア
- - 一反の白生地から商売を始めて
- - 宇野千代きものの売り子さん
- - きもののおかげで文学を続けられた
- - 文学のためなら身を捨ててもいい
- - 「死んだらお止まり」
第四章: 八十八歳、いまが一番幸せ
- - 本を読まないのは損すること
- - 魂を刺し貫くようなものを書きたい
- - もっと生きて、明日も、明後日も
- - 毅然とした姿勢を作らねば
- - なにしろ、素足を見せるのが嫌なんです
- - 一生、現役で稼いでいたいもの
- - 米寿の大振袖と恋人たち
- - 八十八歳、いまが一番幸せ
- - 百二十五まで生きる
宇野千代の略歴
宇野千代(うの・ちよ)は1897年に山口県岩国市で生まれました。彼女は小説家や編集者、着物デザイナーとしても知られ、時代の先駆者として多くの作品を残しています。多様な活動を通して、彼女は日本文化に大きく貢献し、98歳でその生涯を終えるまで執筆を続けました。
本書は、宇野千代の豊かな人生を知る絶好の機会です。朝ドラ『ブラッサム』を観る前に、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。自伝を通じて、彼女の心情や歴史を感じてみてください。