大阪発! ヒートショック対策に役立つLINE警戒情報が全国展開へ
最近、大阪の医療機関向けソフトウェア開発会社、株式会社エクセル・クリエイツが鹿児島大学の林教授と連携し、ヒートショックの危険度をLINEでお知らせするサービス『入浴時警戒情報』の登録者数が350名を超えたことが発表されました。このサービスは2023年11月に始まり、現在で2年目となります。登録を行うと、毎日16:00に自宅地域の入浴時警戒情報が配信され、特に高齢者のヒートショックを未然に防ぐ取り組みが続けられています。
ヒートショックによる事故の実態
ヒートショックは、急激な温度変化によって血圧が変動し、特に高齢者に多くみられる事故の一因です。2023年の統計によれば、日本においてヒートショックによる死亡者数は特に65歳以上の高齢者に多く、毎年冬になるとこのリスクが増加します。
特に九州地方の鹿児島では、毎年約200人が浴室で亡くなっていると言われ、その80%以上がヒートショックによるものです。細かなデータ分析が進む中、林教授は入浴死に関する調査を重ね、地域の気象条件や入浴状況を基にした研究を行っています。このような背景から、エクセル・クリエイツと共に警戒情報を配信するプロジェクトがスタートしました。
すでに効果が現れている登録者数
スタート以来、登録者数は順調に増加し、特に60歳未満の世代において入浴死の件数が減少していることが報告されています。光明が見える中、今後は70代以上の高齢者にも広く情報が届くよう、マーケティング戦略を強化する予定です。現時点では、鹿児島を中心に展開されていますが、収集したデータを基に全国展開を目指しています。
新たな展開と今後の目標
エクセル・クリエイツ側では、登録者からのデータをより活用し、さらなる精度向上に努めています。また、今後は異なる地域における事例調査を行い、日本全体へのサービス提供を模索しています。高齢者向けの利便性の面からも、運用プラットフォームに利用率の高いLINEが選ばれていることは大きなポイントです。66%を超える60代以上の利用者に対し、高齢者特有の入浴環境にフィットする情報配信が期待されています。
開発者の思い
このサービスを開発したエクセル・クリエイツのスタッフは、利用者が安心して情報を受け取れるよう心掛けています。初回の利用登録時には個人情報の管理にも配慮し、郵便番号や地図選択によって地域を特定する工夫がされています。これにより、配信の精度が向上し、毎日の運用にしっかりと貢献しています。
まとめ
ヒートショックによる事故防止が手の届くところまできている237名の地域の皆様。今後は、この取り組みが鹿児島から全国へと広がることを期待しつつ、登録者数の増加に努めていく方針です。自分の安全を守るため、そして家族を守るため、この情報を活用していきたいですね。
【企業情報】
- - 企業名: 株式会社エクセル・クリエイツ
- - 代表取締役: 棚田誠
- - 住所: 大阪府大阪市中央区南船場1丁目16番13号 堺筋ベストビル5階
- - 代表電話: 06-6121-2130
- - 事業概要: 医療機関向けソフトウェアの製造・販売
- - 主な製品: 画像ファイリングシステム、レポートシステムなど