ゲーミフィケーションが企業のエンゲージメント向上に寄与する理由
株式会社セガエックスディー(以下、セガXD)は、ビジネスパーソンを対象にした「2025年度 ゲーミフィケーションに関する意識調査」を実施しました。この調査では、特に従業員エンゲージメント(EE)と「情緒的価値」の関連性に焦点を当てた結果が報告されています。
ゲーミフィケーションとは?
まず初めに、ゲーミフィケーションの概要について説明します。ゲーミフィケーションは、ゲーム的要素を非ゲームの領域に適用し、ユーザーのモチベーションを高め、その行動を促進する手法です。ビジネスにおける具体的な効果があまり知られていない中、セガXDは昨年度からこの分野に関する定点調査を行い、その結果を積極的に発信しています。
調査の目的と方法
今回の調査では、日本全国の20~50代のビジネスパーソン1,000人を対象にしており、その中から179人は従業員エンゲージメントや組織文化に関与する人々です。調査は2026年1月29日から30日までの間に実施され、インターネットを利用しました。
調査結果の概要
調査の結果、会社への好意度が高いビジネスパーソンは、転職意向が低く、個人の目標達成度も高いという傾向が確認されました。このことから、従業員エンゲージメントの高さは定着率やパフォーマンスの向上に寄与する可能性が示唆されました。
例えば、好意度が高い人は58.5%が「転職意向がない」と答え、対して好意度が低い人は37.9%にとどまりました。この差異は20.6ポイントです。また、個人目標の達成度合いでも、高い好意度の人は46.9%が「達成度が高い」と答え、低い人は29.6%でした。
情緒的価値の重要性
さらに、好意度が高い人々は「人間関係」や「仕事のやりがい」を理由にする傾向が高く、特に情緒的価値を重視していることが分かりました。好意度の高い人では、17.4%が人間関係を理由に働き続け、14.7%が仕事のやりがいを挙げています。これに対し、好意度が低い人々は「理由は特にない」との回答が31.8%と大きく、職場への情緒的な結びつきが薄い様子が伺えます。
エンゲージメント向上施策の現状
調査において、従業員エンゲージメントを向上させるための施策を実施している割合は67%と高いものの、実際に高いエンゲージメントを達成している企業は36.3%にすぎません。これは、施策の実施は多いものの、必ずしも成果へと結びついていないことを示しています。
具体的には、エンゲージメントが特に高い企業は、単に機能的価値を提供するだけでなく、挑戦できる文化を醸成するなど、情緒的価値に働きかける取り組みも行っていることが明らかになりました。これに対して、エンゲージメントが低い企業は7~8割程度にとどまっており、取り組みの実態に大きな差があることが見受けられます。
まとめ
今回の調査を通じて、企業が従業員を定着させ、パフォーマンスを向上させるには、情緒的価値を重視するゲーミフィケーションの導入が有効であることが浮き彫りになりました。セガXDは今後も、この知見を基にさらなる研究と提案を行い、企業や社会の問題解決に貢献していく姿勢を示しています。従業員の心をつかむ施策が、ビジネスにおいていかに効果的であるかを今後も追求し、ユーザーエクスペリエンスの向上を図ることが求められています。