ウィーンの宇宙ワルツ
2025-03-10 19:44:30

ウィーン交響楽団が宇宙に送る『美しき青きドナウ』の壮大な計画

ワルツ・イントゥ・スペースの魅力



2025年5月31日、ウィーン市観光局と欧州宇宙機関(ESA)が共催する特別なイベント「ワルツ・イントゥ・スペース」が開催されます。この日、ウィーン交響楽団による『美しく青きドナウ』の生演奏が宇宙に向けて送信されるという、まさに宇宙規模の音楽の旅が始まるのです。

このイベントは、ヨハン・シュトラウス2世の生誕200周年を記念するプロジェクトとして実施されますが、実は1977年に打ち上げられたNASAのボイジャー1号に『美しく青きドナウ』が採用されなかったことへのリベンジでもあります。宇宙探査の先駆けとして選ばれた27曲の中にこの名曲が含まれていなかった事実は、ファンにとって今でも語り草です。

音楽が光速で宇宙へ



本イベントの目玉は、ウィーン交響楽団が演奏する『美しく青きドナウ』をリアルタイムで信号化し、光速で宇宙に送信するという計画です。ウィーン時間で20:30にオーストリア応用美術博物館(MAK)で行われる生演奏は、特設の深宇宙アンテナから600億メートル以上の距離を超えて、ボイジャー1号に向けて発信されます。

信号は、約1.34秒で月に到達、さらにその後も火星、木星、海王星と次々と進み、最終的にはボイジャー1号に23時間後に届きます。この間に、宇宙を旅する音楽がどのように流れていくのか、一切のエコーを持たずにリアルタイムで誕生するのです。

アンバサダーとしての参加



この特別なイベントには、一般の参加者も宇宙大使として名を連ねることができます。参加者は、特設サイトで選ばれた13,743個の音符の中から1つを選び、登録します。その際、自身の名前が宇宙に送信されるという貴重な体験が待っています。さらに、参加費用は無料で、特別な証明書も授与されます。すでに著名人たちも数多く名乗りを上げ、その中にはウィーン市長や宇宙飛行士もいます。

生中継とライブ上映



この壮大な試みは、特設サイトおよびウィーン市観光局のInstagramで生中継されるほか、ウィーンのシュトラントバー・ヘルマン、ニューヨークのブライアントパークでもライブ上映会が予定されています。世界中の人々がこの瞬間を共有し、音楽と宇宙の結び付きを楽しむことができる機会です。

まとめ



「ワルツ・イントゥ・スペース」は、単なる音楽イベントではなく、文化と科学が交差する特別な場です。友人や家族と一緒に、またはたった一人でも、心に響く音楽を宇宙へと送り出すこの体験に参加し、新たな歴史の一部になってみてはいかがでしょうか。色あざやかな音楽の旋律が感じられる中、あなたも音符となる一歩を踏み出してみてください。毎年このような特別な企画が続くことを期待しつつ、ウィーンの次なる動向を目に焼き付けましょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: 宇宙 ウィーン 美しき青きドナウ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。