家庭用水素警報器
2025-05-27 12:21:22

新コスモス電機が開発した世界初の家庭用水素警報器「HL-310」

新コスモス電機が開発した家庭用水素警報器「HL-310」とは



大阪に本社を置く新コスモス電機株式会社は、画期的な製品を発表しました。その名も家庭用電池式水素警報器「HL-310」。この警報器は、世界で初めての家庭用水素ガス警報器であり、イギリスのSGN社の進行中のグリーン水素プロジェクトに採用されたことでも大いに注目を集めています。

開発の背景



近年、ヨーロッパでは家庭での水素の利用が増え、料理や暖房、さらには電力貯蔵においても水素が活用されるようになっています。しかし、水素は空気よりも軽いため、漏れた場合にはすぐに拡散しますが、その爆発範囲は4%から75%と広く、危険性があるガスでもあります。密閉された空間で水素が漏れることは非常に危険であるため、適切な安全対策が求められます。

新コスモス電機は1964年に世界初の家庭用ガス警報器を開発し、その後半世紀以上にわたり家庭の安全を支えてきました。また、産業分野においても、40年以上前から高感度で水素を検知できるガスセンサの開発を行ってきました。実際、日本国内の水素ステーションの80%には新コスモスのガス検知警報器が導入されています。

HL-310の特長



HL-310は、独自のMEMS技術を採用した新型ガスセンサを使用しており、電池駆動で約5年間の使用が可能です。この商品の最大の利点は、ノーメンテナンスで運用できる点です。家庭用ガス警報器の需要が増える北米市場でも、その重要な役割を果たすことが期待されています。

新コスモス電機のMEMS-CHセンサは、熱線型半導体式センサを活用したもので、大型化及び省電力設計が実現されています。これにより、家庭用の電池式警報器としての性能が向上しました。

英国SGN社のグリーン水素プロジェクトとの連携



「HL-310」が導入された水素プロジェクト「H100 Fife」は、スコットランドのファイフ行政区で実施されています。このプロジェクトは、天然ガスとグリーン水素を用いた家庭へのエネルギー供給網を構築するもので、300世帯を対象に実用性と安全性の実証を行っています。住民にはボイラーやコンロのインセンティブを提供し、100%のグリーン水素を供給します。

新コスモス電機は本プロジェクトにHL-310を提供し、室内の水素漏れを監視しています。これは水素利用の安全性を証明するための重要な一歩となります。

新コスモス電機について



新コスモス電機株式会社は1960年に設立され、ガス警報器や火災警報器を開発・製造・販売してきました。特に家庭用ガス警報器は国内市場でトップシェアを誇り、最近では海外市場への展開も積極的に行っています。すべての製品は高性能のガスセンサ技術を基にした新しい形式の商品を提供することで、社会の安全に貢献することを目指しています。

会社概要


  • - 会社名: 新コスモス電機株式会社
  • - 所在地: 大阪市淀川区三津屋中2-5-4
  • - 代表者: 髙橋 良典
  • - 設立年月: 1960年
  • - URL: 新コスモス電機

水素利用が進む中、安全で信頼性の高い警報器の開発は、これからの持続可能な社会に向けた重要なステップです。


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