小野ダスキンが障害者雇用優良事業所表彰を受賞
株式会社小野ダスキンが、令和7年度の「障害者雇用優良事業所等の厚生労働大臣表彰」を受賞しました。これは、厚生労働省が毎年9月に実施する表彰で、障害者の積極的雇用に取り組む事業所を評価するものです。全国で7つの事業所が表彰される中、小野ダスキンが選ばれたことは、その取り組みが高く評価された証です。
表彰の背景には、小野ダスキンが多様な人材の雇用を推進し、全員が能力を最大限に発揮できる環境作りに注力してきたことがあります。特に、2024年4月には障害者の法定雇用率が2.3%から2.5%に引き上げられることが決定しており、小野ダスキンはなんと4.07%という高い雇用率を実現しました。これにより、同社は法定雇用率を1.6倍以上上回る成果を上げているのです。
取り組みの詳細
小野ダスキンでは、障害者雇用の推進に向けて様々な活動を実施しています。具体的には、特別支援学校との連携により就業実習を受け入れたり、工場見学を行ったりしています。また、採用前には実習期間を設けて業務を体験してもらい、その後のサポート体制も整えています。従業員一人ひとりとのコミュニケーションはもちろん、家族や関連機関とも密接に連携をとることで、細やかな配慮や対応も心掛けています。
代表者の思い
鈴木琢社長は、ダスキンの創業者である鈴木清一の理念を引用し、「仕事の第一は人間をつくることでありますように」との思いを強調しています。多様な人材の登用に取り組み、働く環境を整えることで、地域社会への貢献を目指しているのです。また、今後も特別支援学校やハローワークなどとの連携をさらに深め、障害者雇用の推進に努めていくとしています。
小野ダスキンの企業概要
株式会社小野ダスキンは、兵庫県小野市に本社を置く企業で、家庭やオフィス、店舗向けのマットや化成品を製造しています。1984年に設立され、現在136名の従業員が働いています。ダスキンの100%子会社として、地域と社会に貢献することを目指しています。障害者雇用率も、2023年6月時点で3.94%、2024年には4.07%に達する見込みです。
この表彰は、小野ダスキンの障害者雇用への真摯な取り組みが認められた結果であり、今後の活動に大きな期待が寄せられています。地域社会に根ざした企業として、誰もが働きやすい環境作りに貢献していく姿勢には、注目が集まります。