京都の染物が大阪の堀江で息づく
大阪・堀江に位置する"koji zakka & cafe welala(ウィララ)"では、父と娘の温かい絆から生まれたエシカルな風呂敷ラッピングサービスが2025年7月からスタートします。オーナーである鈴木実麻さんと彼女の父、京都の染物職人が協力し、豊かな京都の染物を再利用するこの取り組みは、近年重要視されるサステナビリティとエシカルな消費にぴったりです。
京都の伝統を現代に
京都の染物職人としての経験を持つ父が手掛けた「余った反物」を利用し、アップサイクルされたオリジナル風呂敷は、全てが一つ一つ手作り。これまで大量廃棄されていた生地が新たな命を得ることで、贈り物のスタイルも変わりました。「良きものを大事な人へしっかりと包む」という思想がこのプロジェクトの根底にあります。
ある日、実麻さんの父が訪れた際に店内に飾られていた暖簾を見て、「これ、うちで染められるよ」と一言。その言葉が新たな企画の幕開けとなりました。実麻さんが帰省した際に見た染色工場の裏に積まれた反物の山を見て、可能性に気付きました。「これをラッピングに使えるかもしれない」とのひらめきから、親子での共同作業が実現しました。この企画は、伝統文化を受け継ぎつつ、現代のライフスタイルに寄り添うものです。
一点物の魅力
作られる風呂敷は全て一点もので、手染め特有の風合いと温もりがあります。これにより、贈り物はより特別な意味を持たせられます。使用後もエコバックやスカーフ、ランチクロスなど、様々な形で再利用が可能です。使い捨てによらない持続可能な贈り物トレンドに対応し、環境への配慮もまさに実践されています。
welalaの魅力
「welala」は、伝統と現代、健康と美をテーマに、麹や発酵食品を取り入れたライフスタイルを提案するカフェ&セレクトショップです。2025年4月に堀江で店舗をリニューアルオープンし、地域密着型のコミュニティの中心地として活動中。様々なイベントやワークショップを通じて、地域貢献に力を入れています。
おしゃれなコンクリート打ちっぱなしの外観が目を引く店舗ですが、その内部では地域の人々とのつながりを大事にしており、まさにコミュニティに溶け込んでいます。
今後の展望
今後は、風呂敷ラッピングのワークショップや、発酵文化に触れる体験イベントを計画しています。この親子のコラボレーションが、伝統を次代へ繋ぐ一つのきっかけになることを心から願っています。
【店舗情報】
地元大阪の人々が、地域の伝統を大切にしながら新しい価値を生み出すこの取り組みに、ぜひご注目ください!