人間国宝志田房子と継承者の琉球舞踊が舞い降りる特別公演

人間国宝・志田房子の継承者による琉球舞踊の特別な夜

2025年9月12日、東京・セルリアンタワー能楽堂において、琉球舞踊重踊流『琉球舞踊真木の会』の特別公演が行われます。この公演は、戦後80年を記念するもので、琉球舞踊家・志田真木が様々な歴史を経たこの伝統芸能の美を再確認し、未来に向けてその輝きを紡ぐひとときとなります。

琉球舞踊は、沖縄にルーツを持つ美しい舞踏で、古くは琉球王国の宮廷文化が基盤とされてきました。しかし、沖縄戦をはじめとする数々の困難を経て、現在まで受け継がれてきました。それゆえ、今回の公演は単なるパフォーマンスではなく、歴史に対する敬意と未来への願いを込めた意味深い舞台でもあります。

出演者の紹介

公演の特別出演には、志田房子氏が登場します。彼女は「重要無形文化財『琉球舞踊立方』保持者」として、その地位を確立し、琉球舞踊の真髄を体現してきました。
また、地謡には宮城秀子、金城盛松、新垣俊道など、琉球舞踊界の著名なメンバーが参加し、舞台を一層引き立てます。

志田真木のプロフィール

志田真木は、志田房子の娘として生を受けました。幼少期から母親に師事し、琉球舞踊を学び、沖縄県立芸術大学大学院を修了。その後、平成19年には琉球舞踊重踊流の二世宗家を襲名しました。
彼女の舞台は、琉球舞踊の伝統を守りつつも、革新性を持ち合わせたもの。様々な賞を受賞し、芸の継承だけでなく新たな表現の探求も行っています。