物価高・円安でも「推し活」を守る社会人の実態
2025年末年始における「推し活」の実態についての調査結果が発表されました。調査を行ったのは、ITフリーランスの新しい働き方を提案する株式会社PE-BANKです。近年、物価高や円安が続く中での「推し活」がどのように影響を受けているか、興味深いトピックとなっています。
調査結果の概観
調査対象は全国の20歳から60歳の社会人で、約300人のサンプルからデータを取得。興味深いポイントとして、42.3%の人が普段何らかの“推し活”を行っており、そのうちの78.0%がこの年末年始にも推し活を予定していると回答しました。特に人気のプランでは、グッズ購入が38.6%、ライブやイベント参加が34.7%と続きます。
推し活予算の変動
年末年始における推し活予算に関しては、55.9%が「昨年とほぼ変わらない」と回答。約1割の人は「減る」との意見がありました。推し活予算が増える理由としては、推しの活動が活発であるためという結果が出ていますが、一方で物価高が支出に影響を及ぼしていることも明らかになっています。
削る対象ではない“推し活”
興味深いことに、推し活は「削る対象」ではなく「守る支出」として位置づけられています。他の支出を削る一方で、グッズ購入やコンサートといった感情的価値の高い出費は優先されているのです。例えば、旅行や交際費を抑えてでも推し活にはお金を使うという人が多く見受けられました。
家族・友人との予定との調整
年末年始は、家族や友人との予定が多く入ってくるため、推し活の優先度も影響を受けていると言えます。調査によると、「推し活を最優先する」人は11.8%、「ある程度優先する」人は31.5%という結果が出ています。やはり、特別な時期には家族や友人との関係が強調されるようです。
旅行と推し活の関係
推し活に旅行を伴う需給については、56.7%の人が「旅行を伴う予定はない」と答えています。しかし、国内のライブやイベントに参加するための遠征計画を持つ人も存在しています。円安の影響で、海外のイベント参加を控える人も一定数いるようです。
新たな挑戦の意欲
また面白い点は、推しの影響で始めたいこととして「語学」や「創作活動」を挙げる人が多く、推し活が単なる消費行動にとどまらず、学びやライフスタイルの変化にまで影響を与えていることが読み取れます。これにより、推し活は“消費”から“自己投資”へと変化を遂げつつあることが分かります。
まとめ
今回の調査から、“推し活”は単なる娯楽ではなく、社会人の生活において重要な位置を占めていることが明らかになりました。物価高や円安の影響を受けても、推し活は心理的な優先度が高い支出となり、今後もその動向が注目されることでしょう。支出を抑えつつも、推しの活動期にはしっかりお金を使いたいという気持ちが満たされるこの冬、本格的な推し活の季節が到来しています。