岡山大学夏科学学校
2025-09-07 23:48:21

岡山大学が高校生向け植物科学の実験教室を開催し未来の科学者を育成

岡山大学が高校生向けの「Summer Science School 2025」を実施



2025年8月1日、岡山大学資源植物科学研究所(IPSR)が主催する「Summer Science School(SSS)」が開催されました。これは高校生を対象にした特別な実験体験のプログラムで、33名の生徒たちが植物科学の先端研究に触れる機会を得ました。実施場所は、岡山市に本部を置く国立大学法人岡山大学の資源植物科学研究所です。

実験の内容



プログラムは、午前中のガイダンスからスタートしました。参加した高校生たちは、自分が興味を持つコースに分かれ、専門の教員や大学院生の指導のもとで実験を行いました。実施されたコースには、コムギとオオムギを比較する観察実験や、顕微鏡を用いて穂の発生過程を調査する活動が含まれています。さらに、質量分析計を利用した植物ホルモンの定量分析や、DNAの切断・再接続を行う遺伝子操作実験も行われ、通常の授業では学べない高度な内容を体験しました。

午後も実験は続きました。葉緑体タンパク質の電気泳動を用いた分離や、水耕栽培によるイネのケイ素吸収実験、作物病原ウイルスと病原菌の比較観察など、科学の多様なテーマに挑む機会がありました。また、植物の免疫反応を測定する実験や、蛍光顕微鏡を使用して植物細胞分裂を観察する場面も見受けられました。

交流の時間



実験の間には、参加した高校生と研究者、大学院生との間で自由な懇談の時間も設けられていました。彼らは「研究者の仕事の魅力」や「大学での研究生活」について話し合い、進路選択へのアドバイスを受けました。この交流は、参加者にとって非常に貴重な経験となったようです。

参加者の声



研修を終えた参加者からは、「来年も必ず参加したい」との声が続出し、高い満足度が伺えました。また、「普段は触れない機器を使えて楽しかった」「植物への興味が増した」といった感想も多く寄せられ、彼らの科学への関心を刺激したことが伝わります。最後には、全課程を修了した高校生一人ひとりに「未来博士号」が授与され、彼らの努力が称えられました。

今後の取り組み



岡山大学資源植物科学研究所は、次世代の科学者たちを育成するためのプログラムを今後も継続して行う予定です。彼らの活動を通じて、もっと多くの若者に科学の魅力を伝えていくことを期待しています。地域に根ざした特色ある研究大学として、岡山大学のさらなる挑戦にもご注目ください。

興味のある方は、岡山大学の公式サイトやYouTubeチャンネルで情報をご確認ください。特に、資源植物科学研究所が発信する動画は、多くの学びを提供してくれることでしょう。県内外の学生たちが科学の未来を共に築くことを願っています。


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