舞台『リンス・リピート』
2025-04-17 17:26:45

舞台『リンス・リピート』初日!家族の愛と苦悩を描く感動作

舞台『リンス・リピート ーそして、再び繰り返すー』が初日を迎えました!



4月17日、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、新しい舞台『リンス・リピート ーそして、再び繰り返すー』の幕が上がりました。この作品は2019年にオフ・ブロードウェイで大きな話題となったもので、日本初演にあたる今回、キャストには寺島しのぶ、吉柳咲良、松尾貴史、富本惣昭、名越志保が名を連ねています。

物語の背景とテーマ


本作は、摂食障害に悩む娘・レイチェルと、その家族との関係を描いた物語です。家族の愛に根ざしたさまざまな葛藤や、希望や再生のプロセスが描かれています。娘が4ヶ月の治療を経て家族の元に帰るところから物語はスタートし、彼女が家庭内で抱く苦悩や母親とのすれ違いが中心テーマとなっています。

驚きの舞台演出とリアリズム


演出を手掛けるのは若手演出家の稲葉賀恵。彼女は、普段の会話から生まれる日常的な人間関係の崩壊を鋭く描写しています。特に印象的なのは、舞台上で行われる食事のシーンです。それはすべて本物の料理で行われ、俳優たちが実際に食事をしながら演技をする姿には驚かされます。このリアルな演出は、観客にその場にいるかのような没入感を与えてくれるでしょう。

経済的な背景を持つ家族とは異なるテーマを扱いながらも、観客は自分自身の家族や人間関係に反映させることができ、共感を呼び起こすと言えるでしょう。特に母親のジョーンは、映像や舞台で多くの観客を魅了してきた寺島しのぶが演じます。彼女は、強さと優しさを見事に演じ分けながら、家族に対する愛情と葛藤を抱えています。観ている私たちに、深い哀れみと同情を感じさせる存在感があるのです。

豪華なキャストたち


娘のレイチェル役には、注目の若手女優吉柳咲良がキャスティングされました。彼女は、摂食障害から回復しつつある娘を演じ、その微妙で複雑な心情を観客に伝えることに挑みます。「レイチェルと似た感覚がある」と語る彼女は、母との関係の変化をリアルに表現し、観客の共感を呼ぶでしょう。

一方、父役の松尾貴史は、娘をサポートしつつも無自覚に家族を傷つけてしまう難しい役どころに取り組んでいます。息子のブロディ役を務める富本惣昭は、家族の関係を観察しながらより立体的にキャラクターを表現し、物語に深みを加えています。また、ブレンダ役の名越志保は、家族に現実を突きつける役を担い、気持ちを引き締める大切な役割を果たします。

観客の心に響くメッセージ


舞台は、愛とエゴ、思いやりの本質を考えさせられる内容です。この作品を観ることで、観客は自分自身の人間関係や家族について考え、新たな視点を得ることができるでしょう。

東京公演は2025年4月17日から5月6日まで開催され、さらに京都公演も予定されています。ぜひこの貴重な機会に、舞台『リンス・リピート ーそして、再び繰り返すー』を観て、心揺さぶられる瞬間を体験してください。


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