日本香堂が母の日を彩る新CM、「母の日参り」で新たな絆を提案

日本香堂が贈る新たな母の日文化「母の日参り」

日本香堂は、亡き母への感謝を伝えつつ、新しい祈りの習慣として広まりつつある「母の日参り」をテーマにした広告キャンペーンを発表しました。2つのロトスコープアニメーションCMが制作され、一般公募の“亡き母への手紙”を基にしたストーリーが描かれています。

「母の日参り」とは？

「母の日」は、アメリカの女性が亡き母を偲んで始まったことが有名で、日本でも1947年頃には「5月の第2日曜日」が母の日と定着しました。しかし、近年ではその意味を見直し、母の墓前を訪れる「母の日参り」が新たな習慣として浸透しています。この行動は、母に感謝の気持ちを伝え、亡き母への想いを新たにする機会になっています。

日本香堂は、2018年から2020年にかけて実施した手紙コンクールを通じて、4,500通以上の作品に接し、多様な母子関係が描かれた手紙の中に「母親から受け継いだ人生を大切に生きる」という気持ちを確認しました。この思いを元に、CMのコンセプトが生まれました。

美しいロトスコープアニメーションの魅力

新CMでは、手描きアニメ技法である「ロトスコープ」を用いて、実写映像とアニメーションが調和した独特な表現が魅力です。この手法は、ノンフィクション的な要素と共感を引き出すことを目的としています。アニメーターたちの情熱が注がれた作品は、見る者に感動を与えることでしょう。

CMの内容とメッセージ

日本香堂のCMは、母の日に合わせて「かたりべ」というお線香を中心に展開されています。「かたりべ」は、昨秋に香りやパッケージが全面リニューアルされ、花々の息吹を感じさせる香りへと生まれ変わりました。この香りが、母の日に贈る花のように、母への想いを風に乗せて運んでくれることを表現しています。

CMの2つの篇

- 「だご汁」篇：故郷の駅に降り立つ女性が、亡き母との思い出を回想するシーンから始まります。母の愛情が込められた「だご汁」を思い出しながら、実家の庭や墓前に向かう姿が描かれ、心の奥にある感謝を届けます。
- 「小さな奇跡」篇：男性が母親を散歩に連れ出し、彼女の表情が明るくなるシーンが印象的です。昔の思い出が語られ、母との再会がどれほど大切かを感じさせる内容になっています。

多彩な取り組みと今後の展開

CMは、「笑点」など各種番組で放送される他、YouTubeやSNSでも展開し、幅広い視聴者へのアプローチを目指しています。また、手紙コンクールの後継企画や、寺院や小売店とのコラボレーションも行い、地域全体で「母の日参り」の普及に努めています。

この母の日、新CMを通じて、あなたも大切な家族への思いを再確認してみてはいかがでしょうか。感謝の気持ちを込めた「母の日参り」で、特別な時間を過ごしましょう。