人材によるイノベーションの波を起こす!
2025年に迫る大阪・関西万博。これにおいて重要な役割を果たすのが「MUIC Kansai(一般社団法人関西イノベーションセンター)」です。MUIC Kansaiは、観光、環境、健康、食、そしてエンタメなど、関西の強みを生かしながら大企業やスタートアップ、自治体、大学と連携し、事業共創を推進しています。特に、大阪のエコシステムを活かした人材の流動化施策「side project with MUIC」では、地域経済の持続的成長を目指しています。
MUICの役割と施策の背景
MUIC Kansaiは、2021年に設立されて以来、関西エリアにおけるオープンイノベーションの拠点となっています。万博を通じて、地域に根ざした知識やネットワークを未来へとつなぐ“ソフトレガシー”の実装に力を入れています。この活動の中で、実証実験や共創プログラムが行われ、多様なプレイヤーが挑戦できる環境が整えられつつあります。
2026年1月からは、阪急阪神不動産とNTTメディアサプライの2社が大企業枠として「side project with MUIC」に参加します。これにより、大企業人材と関西のスタートアップ企業が共に交流し、協力する場が提供されるのです。この取組みは、従来の企業の枠を超えた新たなイノベーションを創出する契機となるでしょう。
「side project with MUIC」の目的
「side project with MUIC」は、ローンディールが提供する社外兼務型の越境研修プログラムを活用して、関西のスタートアップと大企業人材を結びつけるプロジェクトです。これにより地域のイノベーションを促進し、業種を問わず様々な企業間での交流を後押しします。また、助成制度も導入され、参加しやすい環境が整います。
助成制度の概要
- - 大企業向け: 関西エリアの大企業が参加する際のサービス利用料の一部を助成します。
- - スタートアップ向け: 大企業人材を受け入れるスタートアップに対し、越境支援にかかる費用を全額助成します。これにより、企業間の人材交流がよりスムーズに行えるようになります。
新たな事業創出を目指して
大阪、京都、神戸といった地域には、多くの大学や研究機関、企業が集まっており、新たなイノベーションが期待されています。これらの地域資源と人材の越境をつなげることで、新しいビジネスを生み出し、地域経済の発展につながります。
大企業人材は業務時間の20%をスタートアップのプロジェクトに充てることができ、リアルな業務を通じて新たな知見やスキルを学べます。また、スタートアップ側は事業推進に必要なリソースを得ることができるため、双方にとって双方向のメリットが生まれます。
導入した企業とスタートアップ
第8期に参加する企業には、阪急阪神不動産とNTTメディアサプライがあり、それぞれイノベーション創出や社員の変化への対応力を育むことを目的としています。また、関西のスタートアップとして、LEP、Godot、bacterico、エルシオの4社も加わります。これにより、実際の現場での人材育成や事業共創が進められます。
まとめ
今後の関西エリアの発展において、このような人材の流動化策は非常に重要な意味を持つでしょう。特に、大阪・関西万博をきっかけに、さまざまな企業や人が手を組み、新たなチャレンジが生まれることを期待しています。共創を通じて、地域経済に活力を与える取り組みをぜひ注目していきたいですね。