中小企業のマーケティング課題を浮き彫りにした実態調査の結果
株式会社PLAN-Bが実施した調査によると、全国の中小企業におけるマーケティングの現状と課題が明らかになりました。対象は従業員数10〜299名の企業のマーケティング担当者200人です。調査結果を詳しく見ていきましょう。
マーケティング体制の実態
調査の結果、マーケティング専任部署の設置率は38.0%で、一見すると多いように思えます。しかし、20.0%は特定の担当者不在であり、企業によってマーケティング体制にはかなりの差があることがわかります。また、兼任であるという担当者も24%存在しており、限られたリソースで運営されている企業が多く見受けられます。
直面する課題
調査では、マーケティング体制における課題として「人員・リソース不足」が42.0%と最多で、続いて「マーケティング戦略の設計不足」が38.5%を占めています。このようなリソース不足や専門知識の限界は、企業のマーケティングを著しく制約していることが示されています。また、施策の優先順位が定まっていないとの回答も20.5%あり、計画的な業務運営が出来ていない企業が多い状況です。
外注状況の把握
外部委託に関する質問では、35.5%が外注を未活用であると答えましたが、外注している企業の中でも戦略設計の外部委託が多く見られました。約25.5%の企業がマーケティング全体の戦略のみ依頼しており、実施のみを委託する場合は少数派のようです。これは、外注先に対して戦略的な支援を求める傾向が強まっていることを示しています。
内製の限界
内製での限界を感じる業務については「データ分析・効果測定」が37.0%と最も多く、続いて「コンテンツ制作」が36.0%となっています。また、「マーケティング戦略の設計」でも29.0%が限界を感じており、専門的な業務の負担が大きいことが伺えます。
外注先への不満
外注先に対する不満の回答では、戦略や施策が実行可能な内容であることが求められていますが、26%が実行可能性の低さに不満を抱いているとしています。さらに、外注先の事業理解不足を24.5%の企業が懸念しています。このことは、外注先と自社の目的・背景を共有し、連携を深めることが重要であることを示しています。
マーケティングの効率化
最後に、マーケティング業務の効率化について調査した結果、最も多く挙がっていたのは「マーケティングツールの活用」が31.0%で、次に「生成AIの活用」が22.5%でした。マーケティングの効率化に取り組んでいる企業もいれば、未着手の企業もおり、業務を効率化する手法には大きな差があります。これらの結果から、マーケティング体制を強化するにあたり、業務の一部を外注するのではなく、内製と外注を上手に組み合わせることが求められます。
総括
この調査からは、中小企業におけるマーケティングの現状と、それに伴う多数の課題が浮き彫りになりました。外注を利用する際には、単なる作業の外注に頼るのではなく、自社で担うべきことや必要な外部支援を明確にし、合理的なマーケティング運用を行うことが求められます。特に、外注先選びにおいては、事業理解を持って協力関係を築ける企業を選ぶことが、成功のカギとなるでしょう。