福岡発、持続可能な循環型ビジネスモデルの実証開始
株式会社セブン-イレブン・ジャパンは、福岡市やJR九州などの多様なパートナーとともに、環境省の「循環型ビジネスモデル実証事業」に採択されました。このプロジェクトは、コーヒーの消費が盛んな福岡において、毎日大量に廃棄されるコーヒーかすを有効活用することを目指しています。
1. プロジェクトの目的
「Regenerative Coffee モデル In 福岡」と名付けられたこの取り組みは、地域で生じる資源の循環を改善し、さらに脱炭素社会の実現に寄与するために立ち上げられました。具体的には、福岡市内の約10店舗から排出されるコーヒーかすを、エニキャリによる効率的なルート回収で集め、それをバイオ炭へと再資源化します。このバイオ炭は、土壌改良材として利用される予定です。
2. 背景と必要性
福岡市は日本のコーヒー消費が盛んな地域であり、1日あたり261万杯にも上るコーヒーが消費されています。しかし、実に80%以上のコーヒーかすは廃棄されてしまうという現状があります。この無駄を解消するため、コーヒーかすの再利用を推進し、地域の環境問題や資源の有効活用を進めることが求められています。また、コーヒーバリューチェーン全体での温室効果ガス排出量を可視化することで、消費者や事業者の意識改革を促進することも狙いの一つです。
3. 実施内容
このプロジェクトでは、コーヒーかすを静脈物流でも動脈物流でも回収し、廃棄物の削減と資源の有効活用を図ります。具体的には、エニキャリの動脈物流ネットワークを活用して、より多くのコーヒーかすを効率的に回収します。回収したコーヒーかすは、福岡市内に設置される移動式炭化装置で処理され、バイオ炭として生まれ変わります。完成したバイオ炭は、循環生活研究所が管理する農地で実際に使用され、土壌の改善に寄与します。
4. プロジェクトの展望
この実証事業は2025年12月よりスタート予定であり、すべてのプロジェクトはValue wayおよびRegenerative Coffee協会によるマネジメントの下で行われます。これにより、コーヒーかすを利用した新たな商業モデルが確立され、地域の資源循環の実現が期待されています。
日本は世界でも有数のコーヒー消費国であり、福岡はその中でも特にその消費量が高い地域です。今後、この取り組みを通じて、同様の資源循環モデルが全国各地で広がり、持続可能な社会の構築につながることを願っています。また、コーヒーかす利用に関する啓発活動や、消費者の行動変容を促す取り組みも重要な課題となります。
5. まとめ
福岡市での「Regenerative Coffee モデル」は、環境に優しい循環型ビジネスの一例です。このプロジェクトを駆け足で進めることで、未活用の資源を有効に活用し、地域の環境改善や持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩を踏み出すことが期待されています。コーヒーかすを通じて私たちの日常生活から脱炭素を意識し、新たな価値の創造をしていく道筋を共に探っていきましょう。