新食文化発信
2025-03-25 16:35:44

京都芸術大学が手掛ける「EARTH FOOD」を通じた新しい食文化発信

京都芸術大学が手掛ける「EARTH FOOD」を通じた新しい食文化発信



京都芸術大学の学生たちが提案した、地球の未来を見据えた「EARTH FOOD」のパッケージデザインが、2025年に開催される関西万博でお披露目されます。

「EARTH FOODS 25」として知られるこのプロジェクトは、日本の伝統的な食材や技術から選りすぐりの25をリストアップし、その魅力を国内外に広めることを目的としています。日本は豊かな海に囲まれた国として、独自の「海藻文化」や「発酵文化」を持っています。これらの文化を通じて、食材が持つ本質的な価値を再定義し、食文化の発展や環境問題の解決に貢献することを目指しています。

採択されたデザイン案と学生のコメント



今回のデザインコンペには多くの応募があり、その中から選ばれたのはプロダクトデザイン学科の2年生と3年生の学生たちのアイデアです。それぞれの作品には、個性的なコンセプトが込められています。

香酸かんきつ(吉田和佳奈)


吉田さんのデザインは、ゆずやすだちなどの香酸かんきつをモチーフにしています。彼女は、パッケージを通じて「香り」を楽しんでもらうことに焦点を当てました。風鈴のように吊るせるデザインが印象的で、香りを感じやすくするための工夫がなされています。「世界中の人に自分のデザインを見てもらえることが嬉しい」と話す彼女の情熱が伝わってきます。

こんにゃく(下岡玲音)


こんにゃくをテーマにした下岡さんのデザインは、伝統的な遊び道具のヨーヨーにインスパイアを受けたものです。透明な水風船の中にこんにゃくが収められ、遊び心溢れる楽しさを兼ね備えています。「これは単なる食べ物ではなく、楽しむ体験も提供したい」との思いが込められています。

すり身(高野環)


高野さんのパッケージは、玉手箱のようなユニークな二段構造が特徴です。上段は江戸時代の漁港のジオラマを再現しており、その下にはすり身専門の市場が広がります。このデザインはいかに日本の食文化を魅力的に表現できるかという挑戦でもあり、彼女自身も「自分のデザインが認められたことに大きな喜びを感じている」と語ります。

京都芸術大学と「EARTH FOOD」の未来


京都芸術大学は、10学科24コースからなる日本の芸術教育の中心的存在です。社会との接点を重視した教育方針に基づき、実際に社会で必要とされる力を育てることに注力しています。今回のプロジェクトもその一環であり、学生たちの創造力が重要な社会的課題への解決に繋がることを期待されています。

このように、学生たちが手掛けたデザインを目にできる「EARTH MART」パビリオンは、関西万博での注目ポイントと言えるでしょう。ぜひ足を運び、新しい食文化を体験してみてください。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 京都芸術大学 関西万博 EARTH FOOD

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。