母の日に見る感謝の伝え方のギャップ
毎年5月の第二日曜日に訪れる母の日。感謝の気持ちを伝える特別な日ですが、最近の調査結果からは、贈る側と贈られる側の間に意外な「ズレ」が見えることが分かりました。混迷する現代において、母の日でのコミュニケーションの仕方はどのように変化しているのでしょうか。
調査の背景
従来、母の日に感謝の意を表する手段としては、対面での挨拶や電話、手紙が一般的でした。しかし、デジタル化が進む現在、メールやLINEといったデジタルコミュニケーションが普及しています。そこで、アフィリエイトプラットフォーム「afb」を運営する株式会社フォーイットは、全国の幅広い世代から500人を対象に母の日に関するアンケートを実施しました。目的は、贈る側と贈られる側の意識を探ることです。
調査概要
贈る側の結果
調査の結果、贈る側の最も多い回答は「直接会う」で40.4%という結果でした。次に多かったのは「メール・LINE・SNS等」での伝達が13.2%、続いて「電話」が3.2%でした。それに対して、「何もしない」と回答した層も40.6%にのぼりました。
贈られる側の結果
贈られる側の調査では、最も多い回答がやはり「直接会う」で38.0%、次いで「メール・LINE・SNS等」が15.2%、「手紙」が7.0%と続きましたが、「特に何もいらない」とする意見も34.8%と多く見られました。
年代別の感覚の違い
年代による違いも鮮明です。贈る側は、特に高年齢層の「何もしない」という回答が増えてきており、50代では過半数に達するなど、行動が薄くなっています。一方で、贈られる側は特に30代以上の層が「直接会う」以上に「特に何もいらない」という回答が目立ち、実際の感謝よりも日常的な関係を重視している様子が伺えます。このような状況から、若年層はスタンプ一つで感謝の気持ちを表現する一方、中高年層は行動よりも心のこもった関係の方を重視していることがうかがえます。
既婚者と未婚者の温度差
母の日に対する期待は、既婚者と未婚者との間にも大きな差があります。既婚者は「直接会う」「連絡する」ことで特典を感じることが多いですが、未婚者の中では「何もしない」と答える割合が43.7%と高い結果に。これは、生活の優先順位の違いや、直接行動を起こすハードルが影響していると考えられます。
職業別の違い
さらに、職業ごとにみても母の日の行動に差が出ています。会社員や公務員の中には「直接会う」と「何もしない」が拮抗し、自営業の方は「直接会う」が50%と格段に高い反面に忙しさから行動に移せない層も目立ちます。学生やパート勤務では「何もしない」が46.3%と高く、経済的な制約もあるため、必然的に意識が低くなる傾向が見られました。
まとめ
母の日を通じて見える感謝の形は、時代や世代によって変わりゆくものです。特に、感謝の気持ちをどう表現するかという点でのズレは、コミュニケーションのスタイルに影響を与えており、関係性そのものを重視する現代の傾向が浮き彫りになりました。これからの母の日は、特別な出会いや贈り物だけでなく、日常的な関係性を大切にする機会として捉えていくのが良いかもしれません。
母の日を機に、ふとした瞬間に感謝の気持ちを伝えてみるのも一つの手かもしれません。