最新プラグイン『Vista Splat Pro』の登場
3Dデータを扱うクリエイターにとって、常に新しい技術とツールが必要不可欠です。最近、バーチャルプロダクション分野で注目を集めているのが、Unreal Engine用プラグイン「Vista Splat Pro」です。本プラグインは、3D Gaussian Splattingデータを効果的に活用し、動的な影を描画する機能を備えています。
プラグインの概要
「Vista Splat Pro」は、3D Gaussian SplattingデータをUnreal Engineにインポートする際に特化したプラグインです。これにより、UGを使用したバーチャルプロダクション制作における表現の幅が大きく広がります。このプラグインを利用すれば、3D Gaussian Splattingを活用したデータを実際のプロジェクトに即、適用することが可能です。
主な特徴
1.
動的な影の描画: このプラグインの一番の魅力は、Unreal Engine内に配置した他のオブジェクトから動的な影を3D Gaussian Splattingモデルに落とすことができる点です。従来のモデル表現に比べ、よりリアルで立体的な表現が可能になります。
2.
複数モデルの配置: 「Vista Splat Pro」を使えば、複数の3D Gaussian Splattingモデルを同時に配置することができ、シーンに深みを与えることができます。これにより、プロジェクトの多様性が飛躍的に向上するでしょう。
3.
幅広い対応バージョン: 本プラグインは、これまでを上回る対応バージョンとしてUnreal Engine 5.3、5.4、5.5に対応しました。すでに旧バージョンを使用しているユーザーも、この機会に新機能を試してみることができます。
購入方法と価格
「Vista Splat Pro」は、2023年12月25日からBOOTHにて販売を開始します。販売価格は149,800円(税込)。これからの映像制作を変える可能性を秘めたこのプラグイン、ぜひ手に取ってその力を体感してみてください。すでに購入されている方は、BOOTHの購入履歴から簡単にアップデート版をダウンロードできます。
会社背景
このプラグインを開発したのは、東京都調布市に本社を置くバーチャル・ライン・スタジオ株式会社です。同社は2020年に設立以来、バーチャルスタジオにおける高い技術力を誇り、映像制作やデジタルコンテンツの分野でも豊富な実績を留めてきました。「Vista Splat Pro」の開発によって、さらに多くのクリエイターにその技術を提供する場が広がることでしょう。
また、プラグインの開発にあたっては、国内のデジタルヒューマン研究のパイオニアである株式会社デジタル・フロンティアも関与しています。この会社は、映像業界において最新の技術を担う重要な役割を果たしています。特に、彼らが提供するCGモデル制作技術は、実在の人間と見間違えるほどの高品質を誇ります。
これからのバーチャルプロダクションにおいて、インパクトある新技術が続々と登場していますが、今まで以上に表現の幅を広げてくれる「Vista Splat Pro」は、その先駆けとなることでしょう。制作環境が一層充実し、クリエイティブな可能性が引き出されることを期待しています。