救急隊員のための専用休息スペース「リセットルーム」開設
2025年5月26日、医療法人医誠会は大阪市北区にある医誠会国際総合病院に、救急隊員専用の休憩スペース「リセットルーム」を設置しました。この取り組みは、出動が続く救急隊員の健康を守り、彼らがより効率的に業務を遂行できるようにするためのものです。特に、急増する救急搬送件数に対する現場の負担を軽減することが目的となっています。
救急搬送の現状と課題
近年、救急搬送件数が全国的に増加しており、救急隊員は長時間連続で出動を行うケースが多く見られます。この束の間の休憩が取れない状況は、身体への負担を増やし、集中力の低下を引き起こす危険性があります。こうした現状に直面し、医誠会国際総合病院では、救急搬送後すぐに利用できる「リセットルーム」を設けることで、隊員の健康管理を支援することにしました。
リセットルームの設計と機能
「リセットルーム」は、シンプルな構造でありながら、必要な設備が整っています。飲料サーバーを設置し、隊員が短時間で水分補給できる場所として機能します。また、安定した椅子を備え、隊員が座って一息つくことができるよう配慮されています。このような急激な気温変化による熱中症対策にも寄与する作りになっています。体調を整えられることで、次の出動への備えが可能となります。
救急医療体制の強化
医誠会国際総合病院は、救急医療を24時間365日体制で提供しており、初期救急から2.5次救急患者を対象に診療を行っています。今後、救急隊員が安心して職務を遂行できる環境を整えることで、医療機関としても地域医療に貢献することが期待されています。さらに、2024年12月には国際医療認証(JCI)も取得予定であり、国際的な医療ツーリズムの展開にも取り組む考えです。
医療法人医誠会について
医療法人医誠会は1979年に設立され、大阪を中心に全国で病院やクリニック、介護施設を運営しています。医誠会国際総合病院では、46の診療科を持ち、最新の治療法を取り入れた医療サービスを提供しています。
このように、医誠会国際総合病院の「リセットルーム」は、救急隊員が安心して活動できる環境を整備し、医療全体の質を向上させる重要な施策として期待されています。役立つ情報をもとに、今後も地域の医療サービスの向上に貢献していくことを目指しています。