AIとアジアのダンスグループが歩む新たな音楽の未来とは

音楽の最前線に立つ新たな挑戦

来春、アジアを中心に注目されるダンス・ガールズグループ「Quadlips」が、世界的DJ Thomas Goldとのコラボレーションによる新曲を発表することが決まりました。この試みは、AIによる音楽制作プラットフォーム「DAIM」（ダイム）を通じて実現され、音楽制作の新たな可能性を示すものです。

DAIMプロジェクトは、音楽業界におけるAI技術の役割を革新し、アーティストの創造性を引き出すことを目指しています。AIを駆使することにより、高品質な楽曲を短期間・低コストで提供することができ、制作費用の高い壁を打破します。この変化により、アーティストやクリエイターにとって新たな活動の場が広がることでしょう。

DAIMとは

DAIMは、AI技術を駆使した音楽制作プラットフォームです。このプラットフォームでは、楽曲のコンセプトから作詞・作曲、ボーカルの収録、ミュージックビデオの制作まで、すべてのプロセスにAIが関わることが特徴です。これまでのAI音楽は「大量生産的な音」に留まっていましたが、DAIMはプロフェッショナルアーティストの感性とAIを融合させることで、もっと魅力的で質の高い楽曲制作が可能になります。

今回、QuadlipsとThomas Goldのタッグにより、音楽制作の共同体験が生まれます。ユーザーは、自身のセンスで楽曲にアレンジを加えたり、自らの歌声を楽曲に乗せたりすることができる「Create to Earn」の体験を通じて、”聴く”だけでなく”つくる”楽しさを感じることができるのです。この参加型の創作スタイルは、音楽の新たな楽しみ方を提案し、クリエイターエコノミーの拡大につながるでしょう。

2023年秋の注目イベント

このプロジェクトの第一歩として、10月24日にオランダのアムステルダムで開催される世界最大の音楽祭「ADE」（Amsterdam Dance Event）において、DAIMプロジェクトの詳細が発表される予定です。この機会に、デモ楽曲の一部も公開されるとのこと。国際的な舞台での発表は、プロジェクトの盛り上がりを加速させるに違いありません。

QuadlipsとThomas Goldのプロフィール

「Quadlips」は、AKB48グループの初のグローバルユニットとして知られています。彼女たちが掲げるのは、アジア各国を舞台にした新たな音楽の創出です。最近では、バンコクを拠点に初のアジア横断ユニットを形成し、2024年3月には全世界デビューを果たします。

一方、「Thomas Gold」は、EDMシーンのパイオニアとして数々のヒットを上げてきたDJ/プロデューサーです。彼の楽曲は、多様な国際的な音楽フェスで高く評価され、世界中のダンスミュージック界に影響を与えています。これら二人のアーティストのコラボは、音楽ファンにとっても見逃せない瞬間となるでしょう。

DAIMの今後の展望

DAIMプロジェクトは、2025年には「DAIM DRIVER」の育成を始めとし、クリエイター同士のコミュニティ「D-Factory」を設立する予定です。これにより、AIを質の高いコンテンツ制作に活用する道が開かれ、多くの人々が音楽制作に関わる機会を得られるようになります。この新しい時代の到来が楽しみです。

音楽制作の未来が今まさに動き出しています。DAIMプロジェクトに期待が寄せられ、音楽業界に新風を巻き起こすことは間違いないでしょう。今からその瞬間を楽しみに、今後の進展を注視していきたいですね。