自動運転トラック実証
2025-06-18 14:40:55

自動運転トラックによる住宅用建材の新たな幹線輸送体制を実証実験

未来の物流を変える!自動運転トラックによる住宅用建材輸送



2025年7月2日、大和物流株式会社と株式会社T2が手を組み、自動運転トラックを利用した住宅用建材の幹線輸送に関する実証実験を開始します。この試みは、少子高齢化や労働環境の変化などに直面する物流業界の課題解決を目的にしており、特にトラックドライバーの確保が難しくなっている「2024年問題」を背景としています。

自動運転トラックの可能性



物流業界は長年にわたり、ドライバー不足という深刻な問題に直面しています。この問題は、長距離幹線輸送に特に影響を持ち、効率的な輸送体制の構築が求められています。自動運転トラックは、このドライバー不足の代替手段として期待されており、特に大和物流はその可能性に着目しました。2023年にはT2に出資し、こうした取り組みを本格化させました。

実証実験の内容



この実証実験では、関西から関東にかけての高速道路上の一部区間で、住宅用建材の積載及び幹線輸送に焦点を当てます。具体的な行程は、大和ハウス工業の奈良工場から大和物流の海老名物流センターまでの輸送です。

実験の期間は2025年7月2日から2025年10月末日までの約4ヶ月間で、主な検証内容には、自動運転トラックを使った荷姿や重量が不均一な建材の輸送品質を確認することが含まれます。また、貨物を積載した状態での自動運転走行のルートやリードタイムの確認も行います。

住宅建材輸送のメリットとリスク



住宅建材は種類が多く、重量物や長尺物も多いため、輸送中の振動や衝撃での破損や変形が大きなリスクとされています。このリスクを軽減するためにも、自動運転技術は物流の効率化とともに、輸送品質の確保を目指します。施工現場での再手配や再施工にかかる工期やコストの増加を防ぐため、自動運転トラックの導入は重要なステップとなります。

将来展望と協力関係



両社は今回の実証実験を基に、さらなる自動運転トラックの実用化を目指しています。T2は2027年からレベル4自動運転トラックの運用を予定しており、これに向けてレベル2自動運転トラックの定期運行を進める計画です。なお、運ぶ貨物の範囲は、住宅建材だけでなく、他の貨物にも拡大していく方針です。

コメント



大和物流の杉山克博社長は、「物流を取り巻く環境が変化する中で、自動運転トラックが持続可能な輸送体制の確立に向けた第一歩であると考えています」と述べています。また、T2の森本成城CEOは、既存の大和物流の仕組みに対して自社の自動運転トラックの有効性を確認し、その成果を実証することで業界の発展に寄与したいという意向を表明しています。

企業情報



  • - 大和物流株式会社
所在地:大阪市西区阿波座一丁目5番16号
設立:1959年
ウェブサイト:大和物流公式サイト

  • - 株式会社T2
所在地:東京都千代田区内幸町二丁目2番3号
設立:2022年
ウェブサイト:T2公式サイト

国の政策や取引先の期待にも応えつつ、両社は新しい物流モデルの確立を目指して進んでいきます。


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