岡山の高校生が企業と触れ合う体験型職業教育の取り組み
2025年1月29日、岡山県立笠岡工業高等学校、及び2月10日におかやま山陽高等学校にて、ジンジブと山陽新聞社の共同による職業体験特別授業が開催されました。このプログラムは、業界へ進むことを考える高校2年生に向けて、実際の企業と触れ合う機会を提供しました。
開催概要
笠岡工業高等学校での授業は、約90名の生徒が参加し、25社の企業が協力。また、おかやま山陽高等学校では、約100名の生徒と21社が参加しました。両校とも、企業の方々が生徒に職業に関する理解を深めるための説明や体験を行いました。
当日の様子
生徒たちは、参加した企業を15分ごとに回り、業界の概要や仕事内容について学びました。また、失敗を恐れずに体験することが奨励され、具体的には製造業や建設業に関連する作業を行うことができました。様々な製品に触れたり、金型の3D設計図を動かしたりすることで、自分の将来像を描く手助けにもなりました。彼らの真剣な眼差しや楽しそうな笑顔が、この活動の意義を物語っていました。
職業体験の開催背景
2024年度の岡山県の高校新卒採用の求人倍率は2.71倍に達し、高校生の就職競争が激化している現状です。特に岡山県では、卒業後に県外への就職が増加するという問題も抱えています。笠岡工業高等学校では、およそ80%のおよかやま山陽高等学校では40%以上の生徒が卒業後に就職する実績があるため、早期からの実践的な学びが重要視されています。今回の授業は、これらの現状に対する理解を深め、進路選択のヒントを与えることを目的としています。
参加企業の声
企業側でも今回のイベントは新たな試みでした。参加した渡辺化成株式会社の宮嶋さんは、高校生に企業を紹介する機会が少なかったことが課題であると指摘。生徒がリラックスして参加し、積極的に取り組む姿勢に感動し、大成功を収めたと語っています。また、協成工業の田中社長は、「社会人としての成長機会」として、このような体験が持つ重要性を強調されました。
生徒の反応
参加した高校生からは、高校生活や将来への意識が変わったという声が多数寄せられていました。製造業の魅力や福利厚生についての理解が深まり、将来の選択肢を広げる貴重な経験となったとのことです。特徴的な福利厚生や企業文化も学ぶことで、より具体的な進路のイメージを持ち始めた様子が伺えました。
今後の展望
ジンジブは、職業教育を通じて地元の高校生が自身のキャリアを考える手助けを続けてまいります。2025年度も岡山県内において企業との連携を強化し、若者の社会での活躍を促進する取り組みを進めます。地域の未来を担う若者と企業をつなぐこのような活動が、今後ますます重要となることでしょう。
この特別授業の成功を受け、今後も地域貢献の一環として、さらなるプログラムの充実を図っていく所存です。ぜひ、岡山の未来をぜひご注目ください。