イタリアの作曲家プッチーニによるオペラ《トスカ》が2024年1月24日から全国の映画館で上映されます。舞台は1800年代のローマ。美しい歌声を持つ歌姫トスカと彼女の恋人で画家のカヴァラドッシ、そして冷酷な警視総監スカルピアが織り成す愛憎劇が、特別映像と共に楽しめるこのライブビューイングは、オペラファンにとって見逃せないイベントです。
歌姫トスカには、「百万人に一人の歌声」と称されるスターソプラノ、リーゼ・ダーヴィドセンが扮します。彼女の心に響く歌声は、物語の感動をさらに引き立てます。恋人カヴァラドッシを演じるのは、歴史に名を残す英国ロイヤル・オペラで最年少でこの役を演じたテノール、フレディ・デ・トマーゾです。彼のパッション溢れる演技によって、物語は一層ドラマティックに描かれます。スカルピア役にはバリトンのクイン・ケルシーが登場し、その美声と演技で観客を魅了します。
今回の上映では、プッチーニの没後100年を記念した特別映像にも注目です。METとプッチーニの歴史を語る「プッチーニとMET~歴史に刻まれた狂詩曲~」が上映され、歌手たちのインタビューや舞台裏の模様も交えて、オペラの深い魅力を引き立てます。
《トスカ》の物語は、ローマを支配するナポリ王国と共和主義者たちの緊張関係の中で展開します。人気の歌姫トスカは、友人のアンジェロッティを匿う画家カヴァラドッシに恋をしていますが、警視総監スカルピアがその関係を引き裂こうと陰謀を巡らせます。果たしてトスカは、愛するカヴァラドッシを救うことができるのか、背負う代償とは何か、物語は緊迫感あふれる展開を見せます。
上映は1月24日から30日まで、なお東劇では2月6日までの特別上映も予定されています。指揮はヤニック・ネゼ=セガン、演出はデイヴィッド・マクヴィカーが手掛け、視覚と聴覚が融合した最高のエンターテイメントが楽しめることでしょう。
METライブビューイングは、世界最高峰のオペラをリーズナブルな価格で鑑賞できる新たな試みに挑戦しています。観客は、映画館での特別な体験を通じて、オペラの魅力に触れることができます。特別に販売されるムビチケカード3枚セットもお見逃しなく。
この新年に、日本で体験できるオペラ《トスカ》の歴史的な一幕をぜひ、映画館で体験してください。次世代のスター歌手たちによる、イタリア・オペラ随一の人気作品が、あなたを待っています!