非認知能力を育む新しい評価方法が登場
最近、教育の現場で注目を集めている「非認知能力検定」が、茨城県の下妻第一高等学校附属中学校に導入されました。この検定では、学力では測れない新たな側面である非認知能力を評価することを目的としています。
「非認知能力検定」とは?
この検定は、株式会社イー・ラーニング研究所が開発した「『非認知能力検定』評価採点プログラム」に基づいて行われます。この検定は、Webテストとグループディスカッションを組み合わせて、受検者の特性や資質を多角的に見ることができる方法として設計されています。ここで注目されるのは、非認知能力が思考力や知識量だけでなく、行動やコミュニケーションにどのように表れるかという点です。
OECDが提唱する社会情動的スキルをベースにしたこの検定は、9つの項目に整理されており、客観的に評価するための指標を提供します。また、結果レポートには受検者の強みを言語化し、成長のためのヒントを提示することで、さらなる発展を促します。
実際に第22回「日本e-Learning大賞」では「未来人材育成特別部門賞」を受賞するなど、高い評価を得ているのです。
下妻第一高等学校附属中学校の取り組み
下妻第一高等学校附属中学校は、アントレプレナーシップ教育を通じて生徒の主体性を育むことを目指しています。探究活動やICT教育などに関して、学力だけで評価できない力の育成が新たな課題として浮上しています。この背景の中で、同校では「非認知能力検定」を通じて、自らの特性を見つめなおす機会を生徒に提供することを決定しました。
教員たちは、普段とは異なる生徒の真の姿を見ることができたと好評を得ています。「課題解決に向けて試行錯誤する姿勢が見られ、日常ではなかなか見られない光景」との声も多く、授業の枠を超えた学びの重要性を感じたようです。さらに、教員自身も非認知能力の重要性を再認識し、日々の教育活動にどのように取り入れるかに関して考えるきっかけとなったとのこと。
生徒からの反響
生徒たちもこの検定に多くの気づきを得ました。「ディスカッションを通じて自分の成長を実感した」「他者の思考を知ることができ、新しい視点に気づけた」との感想が寄せられています。また、「積極的に意見を共有することの重要性を学んだ」といった前向きな振り返りも見逃せません。このように、非認知能力検定は生徒同士のコミュニケーションを深め、自然な発展を促す機会にもなりました。
まとめ
「非認知能力検定」は、学力だけでは捉えきれない生徒の特性や資質を引き出し、教育のあり方を根本から考え直すきっかけとなるでしょう。新たな可能性を秘めたこの取り組みは、今後の教育シーンにおいて大きな影響を与えることが期待されています。早速自校の教育に取り入れたいと考える教育機関も増えているかもしれません。