様々な境界を超える音楽体験
音楽家・渋谷慶一郎の新たな挑戦、アンドロイド・オペラ『MIRROR』が11月5日(水)、サントリーホールで初めての上演を迎えます。本公演は、彼の制作・発表を行うアタック・トーキョー株式会社(ATAK)が手掛けるもので、注目の「アンドロイドマリア」が舞台での演奏を行います。このアンドロイドは、渋谷がかつて愛した妻の名前を冠し、彼の作品のテーマ「死はひとつではない」を具現化した存在です。
アンドロイド・オペラ『MIRROR』とは
『MIRROR』は、人工知能を搭載したアンドロイドが歌い上げ、60名を超えるオーケストラ、ピアノ、電子音、映像、仏教音楽の声明が一体となる革新的な作品です。これまでにはドバイ万博やパリ・シャトレ座での上演を経て、昨年の東京公演ではチケットが即完売する人気を博しました。今回の公演では、新作や既存作品の再構築を通じて、生と死の境界を再考察し、新たな可能性を提示することが目的とされています。
見どころと演出
1. 初めての舞台に立つアンドロイドマリア
公演の目玉の一つは、最新の人型ロボット「アンドロイドマリア」が初めての舞台演奏を披露することです。AIによるデザインとプログラミングを手掛ける岸裕真をはじめ、長年のコラボレーターたちと共に精密なプログラミングが進められてきました。この公演では、AIによるリアルタイム対話や独特のヴォーカルとモーションが見られることでしょう。
2. 音楽と空間の融合
サントリーホールをフル活用した立体的な音楽体験も、特筆すべき点です。演奏者や声明の歌が観客席にも配置され、空間全体が楽器となり、音楽と一体感を持った鑑賞体験を生み出します。音響は、日本のトップエンジニアであるZAKが手掛け、スピーカー配置を工夫し、独特なサウンド空間が設計されています。
3. 映像と音楽の調和
大型スクリーンによる映像演出を担当するのは、フランス館のアーティスティックディレクターを務めたジュスティーヌ・エマール。視覚と聴覚を融合させた今までにない表現を楽しむことができます。
公演情報
- - 公演名: アンドロイド・オペラ『MIRROR』-解体と再生-
- - 日時: 2025年11月5日(水)開場18:00 / 開演19:00
- - 会場: サントリーホール 大ホール
- - チケット: チケットぴあにて購入可能(URLはこちら)
- SS席: 20,000円、S席: 12,000円、A席: 8,000円、B席: 5,000円、C席: 3,000円(全席指定、税込)
この公演を見逃す手はありません。生と死、技術と人間といったテーマが交差する場所で、これまでにない音楽体験をぜひとも体感してください。渋谷慶一郎が手がけるアンドロイド・オペラ『MIRROR』で、未来の音楽の姿を目撃しましょう。