アルテミラグループが新たに展開する「LoopAL」
最近、アルテミラ株式会社は、グループ会社である堺アルミ株式会社から新しいアルミニウム製品「LoopAL」を発表しました。この製品は、CO2削減に貢献することを目的としたもので、環境意識の高い現代にふさわしい商品です。
堺アルミは大阪府堺市に本社を置き、高純度アルミニウム箔製品の製造を手がける企業です。彼らは、独自の高純度精製技術を活用し、国内唯一の一貫生産体制を確立しました。その結果、堺アルミは高い品質と性能を持つ製品を提供し、この分野において世界の市場シェアもトップクラスに位置しています。
今回の「LoopAL」は、精製工程で発生する精製残渣を主成分としており、なんとそのCO2排出量はゼロとされています。高純度アルミニウムの新塊を使用した製造過程において、その精製残渣であるアルミニウムを原料とすることで、環境への負荷を減少させることに成功しました。堺アルミは、まずは半導体製造装置や建材向けの純アルミ系(A1100P)板製品として「LoopAL」を販売開始しました。
製品の特長
「LoopAL」の特筆すべき点は、環境への配慮だけではありません。サステナビリティを考慮した製造過程を採用し、使用する原材料に非常にリサイクル可能な素材を選択しています。精製残渣に加え、社内でリサイクルされた材料と購入したスクラップを組み合わせることで、純アルミニウム製品の最高75%をリサイクル材として配合可能です。
さらに、純アルミ系製品でありながら、最大90%をリサイクル材で構成することも可能です。これは新塊からアルミニウム板製品を製造した場合と比較して、CO2排出量を約60%も削減することを意味します。
このように環境負荷が軽減された「LoopAL」は、特に新たに再生可能エネルギーを使用して製錬されたグリーンアルミ新塊を必要とせず、これによって装置や建物のCO2排出量を削減することができます。これにより、消費者や企業はより持続可能な選択肢を手に入れることができます。
企業の取り組み
アルテミラ株式会社は、環境に対する責任を強く意識しており、「アルミの技術で夢のアルミライを®」というパーパスを掲げています。この理念のもと、グループ全体で環境に優しい製品の提供に努めています。また、堺アルミは「多様性を尊重し、持続可能な社会の発展に貢献する」というミッションを掲げ、業界に革命をもたらすべく努力しています。
今回の「LoopAL」によって、私たちは環境に配慮した製品を手に取りやすくなり、持続可能な社会への一歩を踏み出すことができるでしょう。今後、堺アルミはさらに純アルミ系以外の製品シリーズ展開を予定しており、私たちの日常生活でも「LoopAL」が役立つ場面が増えてくることでしょう。最後に、「LoopAL」は現在商標登録申請中です。これからも、新しい取り組みに注目していきたいところです。