職業体験イベント:大阪府立藤井寺工科高等学校
2025年4月28日、大阪府立藤井寺工科高等学校にて「大阪府立藤井寺工科高等学校×おしごとフェア2025」が開催されました。このイベントは、高校生が実際の仕事体験を通じて自分の選択肢を広げ、将来に対する不安を軽減することを目的としています。過去二回の成功を受け、今年も盛況のうちに行われました。
イベントの詳細
- - 日程:2025年4月28日(月)13時15分~15時30分
- - 場所:大阪府立藤井寺工科高等学校体育館内
- - 参加者:主に機械系・電気系・メカトロニクス系の高校3年生113名が参加しました。
このイベントでは、地域の製造業や建設業、警備業から20社が参加し、生徒たちに実際に体験する機会を提供しました。例えば、コインの傷を検出する技術や、設計図に基づいて電気を通す体験など、文字情報では理解しきれない仕事のリアルな側面を学ぶことができました。
背景と目的
少子化が進む現代、工業高校の入学者が減少傾向にある中、企業は依然として専門技術を持つ若者を強く求めています。しかし、学校に届く求人票の多くは文字情報のみで構成され、生徒たちは必ずしもその実態を理解していないことが多いのです。このようなミスマッチによって早期離職が増える現状を踏まえ、企業と高校の連携が重要とされています。
株式会社ジンジブは、これを解消するためにキャリア教育の一環としてこのイベントをサポートしています。生徒たちが実際の体験を通じて自己理解を深め、将来どんな職業が自分に合っているのかを見極める手助けを行っています。
当日の様子
イベント当日は多くの生徒が積極的に体験に取り組みました。特に興味を持たれていたのが、製造業のブースでした。五洋商事株式会社では、樹脂成形の技術を体験することで、生徒たちは専門知識について直接学ぶことができました。また、株式会社テラモトでは、環境美化に携わる商品の組み立て体験が好評でした。
生徒たちからは「実際の仕事を知る重要性」を痛感したという声が多く聞かれ、いかに未来の選択に役立ったかが窺えました。こうした体験が、彼らの進路選択においていい影響を与えることが期待されています。
参加者の声
参加した高校生からは、「実際に企業から話を聞けたことで、仕事の魅力をより理解できた」との声や、「思っていた以上に多くの情報が得られて、進路選択が具体的になった」との感想が寄せられました。
企業の担当者も、生徒たちが真剣に体験に取り組む姿を見て、今後の就職活動に向けた意義を感じていました。
大阪府立藤井寺工科高等学校について
この学校は1963年に設立されて以来、実践的な技術者を育成してきました。グローバル化や高齢化社会に対応するため、教育方針を見直し、地域では不可欠な人材育成に力を入れています。今後も生徒たちのキャリア形成を支えるため、多様な経験を提供し続けていくでしょう。
参加企業たちとともに、生徒たちが未来を切り開く一歩を導くこの取り組みは、大阪の未来に大きな影響を与えることが期待されます。