安心の医療環境
2025-05-08 14:04:16

緩和ケア病棟に誕生した「ころやわフロア」で安心な医療を実現

緩和ケア病棟の新たなスタンダード、ころやわフロア



大阪府反応迅速がん診療拠点の済生会千里病院では、新たに緩和ケア病棟がオープンします。この病棟は、患者さんが自分らしい生活を維持するため、特に転倒を防ぎ、安心感を与えてくれる革新的な「ころやわフロア」を全室に設置することを決まりました。

ころやわフロアとは?


「ころやわフロア」は、転倒時に衝撃を吸収する新材質でつくられた床です。これまで、快適な歩行と衝撃吸収は両立が難しかったのですが、このフロアにより、患者さんが転倒した際のリスクを大幅に軽減することが期待されています。

2025年の病棟オープンに向けて、設置作業が進められます。設置後の転倒転落データも収集し、効果の実証を行う予定です。患者さんにとっては、重要な生活の質(QOL)をこれまで以上に保ちながら、安全な治療を受けられる環境が整うことになります。

専門家の期待と反応


大嵩ゆき(がん性疼痛看護認定看護師)

大嵩看護師は、以前の勤務先でも緩和ケア病棟に携わっており、この新しい床の導入に対する期待を語ります。彼女は、転倒のリスクを軽減するだけでなく、患者や家族に安心感を与えられることを強調しました。また、木目調デザインが病棟の雰囲気を明るく和らげる要因にもなっているとのことです。

岩上雄一(がん総合診療センター副センター長)

岩上副センター長は、患者が自分の行動を制限されることなく、自由に行動できる環境の重要性を説明しました。彼は、看護師が「転倒させない」という強い意識を持つ中で、ころやわフロアの導入が自由な行動を促進することで、患者エンゲージメントひいてはケアの質を向上させることができると期待しています。地域医療共同体からも評価を受け、「患者を生活者として支える視点が素晴らしい」との声も届いているそうです。

福﨑孝幸(副院長)

福﨑副院長は、済生会千里病院ががん患者に対して一貫したケアを提供するために、緩和ケア病棟の重要性を指摘しました。彼は、患者の尊厳を守りつつ、怪我のリスクを減らすための環境整備がどれほど大切かを再確認します。ころやわフロアが、患者さんの快適な治療生活を支える一助になればと願っています。

住みやすい環境を目指して


大阪府がん診療拠点病院の済生会千里病院は、高度な治療を提供する一方で地域医療にも貢献している存在です。新しく導入されたころやわフロアは、転倒骨折のリスクを軽減できる画期的な床材であり、多くの患者さんにとって心強い味方になるでしょう。今後のデータ収集を受けて、すべての病棟に導入される日も夢ではないかもしれません。新たな病棟が地域の患者にどう寄与していくのか、その成果が非常に楽しみです。


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