D-JITとMISUMI floowがIT最優秀賞を受賞
2025年12月8日、株式会社ミスミグループ本社が提供する調達DXサービス「D-JIT(ディージット)」と「MISUMI floow(フロー)」が、公益社団法人企業情報化協会主催の第43回IT賞において最高賞である「IT最優秀賞(顧客価値・サービス革新)」を獲得しました。これにより、製造業の調達業務における新たな価値提供が評価され、業界全体の革新を促進するモデルとしての地位を確立しました。
D-JITとMISUMI floowの特徴
「D-JIT」は700社を超えるサプライヤーの在庫情報を集約し、ECでの大量注文に応じる強力なシステムです。このサービスの導入により、前例のない規模での調達が可能となり、見積もりや納期が劇的に短縮されました。例えば、ある商品の調達数が従来の100個から800個に増加し、見積もり時間が9時間から即時対応に、納期も8日から2日へと改善されました。
一方で、「MISUMI floow」は製造現場での生産間接材の調達をデジタル化し、ネットワーク化することで、調達プロセスを最適化します。これにより、同サービスの導入企業は調達業務の工数を約70%削減でき、在庫管理の効率化が実現されます。自販機を通じた即時調達や定期配送によって、必要なものを必要な時に手に入れることが可能になり、その結果、工場内での業務が円滑に進行します。
IT賞とその意義
IT賞は、デジタル技術を活用して業務改革や社会貢献を成し遂げた企業や団体を称える制度です。1983年に創設された「OA賞」を前身に、2001年からは「IT賞」として新たな展開を続けています。今般の受賞は、製造業の調達業務において長年の課題を解決し、顧客企業の業務効率を向上させた点が高く評価されました。
今後の展望
ミスミグループは今後もデジタル技術を活用し、製造プロセスのさらなる革新を図ります。すでに、2000年には業界先駆けてインターネット注文サービスを始めて以来、様々なDXサービスを展開し続けています。最近ではAIによる自動見積もりサービス「meviy(メビー)」が話題となるなど、持続的な成長を貫く姿勢が顧客から評価されています。
新たな経済環境において企業が持続可能な成長を果たすために、ミスミグループが提供する「得ミスミ、楽ミスミ」という新たな価値提案が、多くの企業に受け入れられることが期待されます。今後も、デジタル技術を駆使して、より高い生産性と効率化を追求しながら、製造業の未来を切り拓いていくことでしょう。
まとめ
D-JITとMISUMI floowは、市場に革新をもたらし、製造業の調達業務を根本から変革するための重要なサービスです。IT最優秀賞の受賞を通じて、今後の展開にも大いに期待が寄せられている中で、ミスミグループの取り組みに注目が集まります。今後の変革を見逃すことなく、是非ともその波に乗っていきたいものです。